ピコレーザーは効果なしって本当?効果が実感できない原因と対処法を解説
ピコレーザーは、シミやすくみ、肝斑などに効果的な施術です。
照射時間が短く、出力パワーが高いため、肌への負担をかけずにメラニン色素を破壊できます。
しかしピコレーザーを受けた方の中には、効果がないという声もあるため、施術をためらっている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ピコレーザーで効果を実感できない原因や対策などについて紹介します。
シミやくすみのない肌を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
ピコレーザーの効果
ピコレーザーの照射モードは3つあります。
- ピコトーニング
- ピコスポット
- ピコフラクショナル
それぞれの効果について紹介します。
ピコトーニング
ピコトーニングの効果は以下の通りです。
- くすみの改善
- シミの改善
- そばかすの改善
- 美白効果
- 肝斑の改善
ピコトーニングは出力パワーが弱いため、痛みや肌への負担が少ないです。
ただし、効果を実感するには5回以上施術を受ける必要があります。
また、肌に刺激を与えずにメラニンを照射できるため、治療が難しい肝斑にも対応可能です。
顔全体にできた薄いシミやそばかす、くすみなどを改善したい方に向いています。
ピコスポット
ピコスポットの効果は以下の通りです。
- 濃いシミの改善
(日光性色素斑、ADMなど)
- そばかすの改善
ピコスポットは、出力パワーが強くピンポイントに照射できるため、濃いシミの治療にピッタリです。
衝撃波を活かすことで、シミの原因である「メラニン色素」を細かく破壊できます。
シミができていない部分には照射熱が当たらないため、健康な肌にダメージを与える心配がありません。
ピコフラクショナル
ピコフラクショナルの効果は下の通りです。
- ニキビ跡の改善
- 肌のクレーター改善
- 毛穴の引き締め
- 小じわの改善
ピコフラクショナルは、真皮層に向かって点状に照射する施術です。
照射によってコラーゲンやエラスチンの生成が促され、ハリやツヤのある肌に生まれ変わります。
ニキビ跡が治りづらい方や、毛穴が開いてしまった方など、肌質を改善したい方にオススメです。
ピコレーザーは効果なしって本当?
ピコレーザーは、適切な施術を受けていれば効果を実感できます。
効果を感じられない場合は、照射モードが間違っていたり、施術回数が少なかったりする可能性が高いです。
また、施術から数日経過してから効果が出てくることもあります。
ピコレーザー直後に効果を感じられなくても、失敗したと判断せず、経過観察をしましょう。
ピコレーザーの効果が実感できない原因
ピコレーザーの効果が実感できない原因として、照射出力やアフターケアの間違い、施術回数の不足などがあげられます。
「施術から時間がたっているのに、満足できる仕上がりになっていない」という方は、当てはまる原因があるか確認してみましょう。
照射パワーが合っていない
ピコレーザーの照射パワーを間違えると、効果を実感しづらいです。
例えば、肝斑を強い出力で照射すると、上手くメラニンを排除できず悪化することがあります。
反対に濃いシミを弱い出力で照射すると、メラニンの破壊が足りず、シミが残ってしまうことも。
照射パワーは医師が判断するため、施術前にクリニックの実績や口コミを確認しましょう。
色素沈着が起きた
ピコレーザーは、施術から1ヶ月ほど経った頃に色素沈着が起きる場合があります。
これは「炎症後色素沈着」と呼ばれており、シミが復活したわけではありません。
色素沈着が起きる原因はさまざまですが、日焼けしやすい方や、施術部分に刺激を与えてしまった方に多いです。
ほとんどは6ヶ月〜1年ほどで自然に解消されるため、再度治療する必要はありません。
早めに解消したい方は、クリニックで内服薬を処方してもらいましょう。
間違ったアフターケアをしている
ピコレーザーは照射時間が短く、肌への負担が少ないのが特徴です。
しかし多少は赤みや腫れ、炎症を起こしているため、肌のバリア機能が低下しています。
肌が弱い状態で紫外線を浴びたり、保湿を忘れたりすると、効果が薄れてしまう可能性が高いです。
正しいアフターケア方法を把握し、施術効果を高めましょう。
施術回数が足りない
ピコレーザーは、高い照射パワーでシミを改善できるため、1回の施術で終わることが多いです。
ただし、肌の状態によっては2回以上照射することもあります。
また肝斑などの治療は、弱い照射パワーしか対応できないため、複数回の施術が必要です。
1回だけで効果が実感できない場合は、2回・3回と繰り返し施術を受けましょう。
ピコレーザーの効果を高める方法
ピコレーザーは、施術回数やスキンケア方法、紫外線対策などで効果を高められます。
しっかりと効果を発揮させたい方は、次の3つを試してみましょう。
繰り返し施術を受ける
シミが1回で解消されない場合は、繰り返し施術を受けることが大切です。
特に、肝斑は強い出力で照射できないため、徐々に改善していく必要があります。
ピコトーニングの場合、2週間〜1ヶ月に1回を、5回以上繰り返すのが目安です。
ピコスポットやピコフラクショナルは、2週間〜1ヶ月ごとの施術を3〜5回繰り返すのがオススメです。
スキンケアを丁寧に行う
施術後は肌のバリア機能が弱まっているため、丁寧なスキンケアを心がけましょう。
低刺激で保湿成分が入っているスキンケア商品があると、より効果的です。
クレンジングや洗顔をする時は、ゴシゴシ擦らずに、指の腹でやさしく汚れを落とします。
すすぐ時は熱湯や冷水を避け、ぬるま湯を使ってください。
化粧水や乳液は、肌に浸透させるために軽く押さえこみます。
紫外線から肌を守る
紫外線を浴びると色素沈着につながるため、施術後からUVケアをおこないましょう。
日焼け止めを塗ったり、日傘や帽子でカバーしたりすると、簡単に紫外線対策ができます。
家の中にも紫外線は入ってくるため、外出する予定がない日も日焼け止めを塗りましょう。
いとうらんクリニック四条烏丸で受けられるピコレーザーの特徴
いとうらんクリニック四条烏丸のピコレーザーは、最新モデルの「PicoLo(ピコロ)」を使用しています。
照射モードはピコスポット、ピコトーニング、ピコフラクショナルの3種類です。
均一に照射しやすく、ピークパワーは1.1Gほどあるため、さまざまな色素性の病変に対応できます。
複数の症状がある場合は、照射モードを組み合わせて対応することが可能です。
また、肌への負担が少ないため、ダウンタイムが軽減されています。
【まとめ】ピコレーザーの効果を高めるにはアフターケアと施術回数が大切!
ピコレーザーの効果を実感できない主な原因は、アフターケアを間違えていたり、施術回数が足りなかったりすることがあげられます。
アフターケアの方法はクリニックで教えてもらい、肌の状態が安定するまでしっかりとおこなってください。
また、繰り返し施術を受ける場合は、回数と施術間隔を守り、満足できる仕上がりを目指しましょう。
記事監修医師プロフィール
院長/形成外科専門医・医学博士
伊藤 蘭
2003年 | 山口大学医学部卒業 |
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2003年 | 京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科 |
2006年 | 島根県立中央病院 形成外科 |
2008年 | 松寿会共和病院 形成外科 |
2010年 | 京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学 |
2012年 ~2014年 | MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow) |
2014年 | Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow) |
2014年 | 京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定 |
2015年 | 京都大学医学部附属病院形成外科 助教 |
2017年 | 城本クリニック京都院 院長 |
2020年 | ピュアメディカル西大寺院 院長 |
2021年 | くみこクリニック四条烏丸院 院長 |