ピコトーニングは間隔をあけすぎると効果なし?間隔が空く時の対処法も
- ピコトーニングは適切な間隔で施術を受けることが重要です。
- 間隔が空きすぎると効果が薄れることがあります。
- 肌状態に合わせた施術プランが効果を最大化します。
- 日常のスキンケアで肌を整えることが大切です。
- UVケアや保湿で効果の持続をサポートできます。
- 医師と相談して最適な施術スケジュールを決めることをおすすめします。
ピコトーニングは、シミ・そばかす・肝斑・くすみなどの改善効果が期待できる治療法です。ただし、ピコトーニングの効果を最大に引き出すためには、適切な感覚で施術を受けることに加えて、保湿や紫外線対策など日常のケアも重要です。
本記事では、施術間隔を決めるポイント・最適な施術間隔・間隔を守らない場合に起こり得るリスク・間隔が空いてしまう場合の対策・効果を最大限引き出すポイントを解説します。
ピコトーニングの施術間隔をあけすぎるとどうなる?

ピコトーニングの施術間隔をあけすぎると、以前よりシミが濃くなったように見えることがあります。
これらは、ピコトーニングによって破壊された肌内部のメラニンが、肌表面に出てきたタイミングで治療を中断すると、シミが濃くなったように感じることがあります。
そのため、一度ピコトーニングによってメラニンが破壊されても、間隔をあけすぎると再度メラニンが蓄積され始めます。
メラニンの再蓄積によって、治療効果の低下を避けるためにも、ピコトーニングは適切な間隔で受けましょう。
一定の効果を保ちながらシミを薄くするためにも、間隔をあけすぎることは避け、3〜4ヶ月おきを限度と考えてスケジュールを組みましょう。
ピコトーニングの施術間隔を決める5つのポイント
施術間隔は、肌が生まれ変わる周期・シミや肝斑の状態・副反応・他の美容施術・UVケアやスキンケア習慣などを踏まえて総合的に決定されます。
ここでは、それぞれについて解説します。
肌の生まれ変わりの周期を考慮する
ピコトーニングは、肌が生まれ変わる周期(ターンオーバー)に合わせて行うと、より効果的です。肌が生まれ変わる周期は、20代は約28日、加齢に伴い40〜60日程度の周期に伸びるといわれています。
ピコトーニングの施術間隔が長すぎると、メラニンが再度蓄積されて効果を感じにくくなる可能性があります。反対に間隔が短すぎると、肌への刺激が強くなり、とくに肝斑は悪化するおそれがあるのです。
治療の効果を効率よく得るためには、肌への負担を抑えながら、ターンオーバーに合わせて施術することが大切です。
シミ・肝斑のタイプや濃さによる調整
ピコトーニングは、シミや肝斑のタイプ・濃さ・範囲などによって適切な施術間隔が異なります。肝斑のような刺激に対して敏感に反応するタイプは、強い照射や短期間に施術を繰り返すと濃くなる可能性があります。
広範囲に及ぶ場合や濃い場合は、肌の回復を考慮して施術間隔をあけることが必要です。
まれに起こる副反応の回復状況を確認する
ピコトーニングは、ダウンタイムが短い治療法ですが、施術後に赤み・ほてり・ヒリつきが生じることがあります。
多くの場合、数日で治まりますが、症状が長引くケースや、肌に違和感があるケースは、施術を急がず、肌の回復を待つことが重要です。このような副反応の状態に応じて、施術間隔を調整する必要があります。
他の美容施術との組み合わせを考慮する
ピコトーニングと他の美容施術を組み合わせることで、相乗効果が期待できる場合があります。組み合わせて行う場合、同時に施術できないものもあります。
とくに、肌への負担が大きい施術の場合、適切な間隔をあけることが大切です。他の施術も含めた治療スケジュールを、医師と相談しながら調整しましょう。
日常のUVケアとスキンケア習慣の影響
施術後の肌は、一時的に保護機能が弱まるため、紫外線や摩擦などの影響を受けやすい状態です。とくに、UVケアが不十分な場合、紫外線の刺激によってメラニンが再びつくられ、シミや肝斑が再発したり濃くなったりすることがあります。
ピコトーニングを効率よく行い効果を維持するためには、日頃のUVケアや、スキンケアが欠かせません。
ピコトーニングの最適な間隔は2週間〜1ヶ月に1回
ピコトーニングを受ける最適な間隔は2週間〜1ヶ月に1回といわれています。
早くシミを消したい方は短期間でピコトーニングを受けたいかもしれません。
しかし、肝斑の場合は、短期間で施術を繰り返すと刺激によって逆に肝斑が濃くなる可能性があります。
肝斑治療の場合、1ヶ月に1回を照射の目安にするといいでしょう。
ピコトーニングと併用して、濃いシミに効果が期待できるピコスポットや、ニキビ跡・クレーターの改善が期待できるピコフラクショナルも行えます。
クリニックで希望に合わせた治療計画を作成してくれるので、他の治療と併用したい方は相談するといいでしょう。
ピコトーニングの効果と必要回数
ピコトーニングは低出力のレーザーを「ピコ秒」(1兆分の1秒)で照射する治療法です。
ピコスポットは点でシミやほくろを薄くしていきますが、ピコトーニングはシャワーのように肌にまんべんなくレーザーを照射する治療法です。
ここからは、ピコトーニングの効果と必要回数を解説します。
ピコトーニングの効果
ピコトーニングで期待できる効果には以下があります。
- しみ・そばかすの改善
- 肝斑の改善
- 肌のハリ・ツヤアップ
ピコトーニングは低出力のレーザーを短時間で照射するので、従来のレーザー治療よりもメラニンをより細かく破壊します。
また刺激が少ないので肝斑の改善にも効果が期待でき、今まで難しかった肝斑とその他のシミ治療が一度に行えるのも利点です。
さらにピコトーニングは、肌内部の線維芽細胞に働きかけるので、コラーゲン量が増えるといわれています。
治療を継続することでシミだけではなく、内側からの弾力のあるハリ・ツヤ肌も目指せるでしょう
ピコトーニングの必要回数
ピコトーニングは5〜10回の照射で効果が実感できます。
1回の照射でもトーンアップは可能ですが、継続治療でより高い効果が感じられるでしょう。
ピコトーニングの施術間隔を守らないと起こり得るリスク
ピコトーニングは、適切な間隔を守って継続することで、効果を最大限に引き出せます。間隔が短すぎる・長すぎる・不規則な場合は、肌トラブルや、治療効果の低下を招く可能性があります。
施術間隔が短すぎると肌トラブルのリスクが高まる
「早く効果を出したい」と、短期間で施術を繰り返しても、結果が早く得られるわけではありません。むしろ、短い期間で照射を繰り返すと、肌に大きな負担がかかり、トラブルを招くおそれがあります。
たとえば、肝斑は刺激に敏感なため、短い間隔で施術を繰り返すと、濃くなる場合があるのです。また、間隔が短すぎると肌に強いダメージを与え、炎症や白斑(色素脱失)を引き起こす可能性もあります。
白斑は、メラノサイト(色素をつくる細胞)が減少または消失することで、肌の一部が白くなる状態です。このようなトラブルを避けるために、肌が回復する時間を確保し、医師の計画に沿ったペースで施術を受けることが大切です。
施術間隔が長すぎると効果が薄れることも
施術間隔が長すぎると、ピコトーニングの効果が薄れる可能性があります。シミや肝斑を治療する場合、施術間隔が長すぎるとメラニンが再度生成され、治療した部位のシミや肝斑が再発することがあるのです。
とくに、肝斑はホルモンバランスやストレス、紫外線、日常生活の刺激によって再発しやすい傾向があります。ピコトーニングの効果をより引き出すためには、適切な間隔で施術することが大切です。
施術間隔がバラバラだと効果が安定しない
ピコトーニングは、施術を継続することで少しずつメラニンを減少させる治療法です。施術の間隔が不規則な場合は、効果が安定せず、治療の進行が遅れてしまうことがあります。
2週間〜1ヶ月に1回程度のペースで、定期的に施術を受けることが重要です。肌に過度な負担をかけず効果を引き出すためにも、医師と相談しながら無理のないペースで継続しましょう。
ピコトーニングの施術間隔が空いてしまう時の対処法
ピコトーニングを一度受けたものの、間隔をあけすぎてしまった方や、向こう数ヶ月の治療が難しい方もいるでしょう。
ここからはピコトーニングの施術間隔があいてしまう場合の対処法を紹介します。
紫外線対策を徹底する
ピコトーニングの間隔があいてしまう時は、紫外線対策を徹底して行いましょう。
なぜなら紫外線を浴びることで、チロシナーゼという酵素が活発になりメラニンを作るからです。
紫外線対策を行うことで肌内部のメラニンの蓄積を減らせます。
ピコトーニングは施術後すぐも軽いやけどのような状態になっているため、紫外線対策を行うことが重要ですが、施術から時間が経っても、次回の施術までは日焼け止めをしっかり塗り、肌を紫外線から守りましょう。
内服薬を服用する
忙しくクリニックに通うのが難しい方は、医師と相談して内服薬の処方をしてもらうと安心です。
いとうらんクリニック四条烏丸ではトラキネム酸とシナールの「肝斑セット」を用意しています。
トラキネム酸はメラノサイトに働きかけて色素沈着の予防になります。
また、シナールはメラニン色素の代謝に働きかけ、コラーゲンの産生を促す働きがあります。
ドクターズコスメを使用するのもおすすめ
ピコトーニング後の間隔のあけすぎ対策以外にも、ドクターズコスメの検討もおすすめです。
肌悩みや肌質に合わせて医師からスキンケア用品を選んでもらうことで、より高い効果を期待できます。
ピコトーニングの効果を最大限引き出すためのポイント
ピコトーニングは、施術だけでなく、施術後のケアや生活習慣も含めて意識することで、効果を最大限に引き出せます。適切な施術間隔・保湿ケア・紫外線対策・摩擦や刺激の回避・血行促進を控えるといったことが大切です。
ここでは、それぞれのポイントについて解説します。
適切な施術間隔で受ける
これまでにも解説した通り、ピコトーニングの効果を高め、メラニンの排出を促すためには、適切な施術間隔で継続することが重要です。一般的な目安は、2週間~1ヶ月に1回程度とされています。
1回の施術でもトーンアップのような効果は感じられますが、5〜10回程度施術することで効果を実感しやすくなるでしょう。
施術回数が少なすぎる場合や、途中でやめた場合は、シミや肝斑が再発したり、改善が不十分なまま終わったりする可能性があります。施術の間隔を変更したい場合や、中止を検討する際は、自己判断せず医師に相談して、回数や間隔を調整しましょう。
しっかり保湿して肌を守る
ピコトーニングの施術後は、肌の保護機能が低下し、乾燥しやすい状態です。乾燥すると紫外線や摩擦、刺激の影響を受けやすくなり、肌の赤み・かゆみなどが生じる場合や、治療効果が発揮されにくくなることがあります。
そのため、保湿ケアを徹底して肌を守ることが大切です。保湿力の高い化粧水・乳液・クリームなどを使用して、肌の潤いを保つことを心がけましょう。
日常的な紫外線対策を欠かさない
ピコトーニング施術後の、保護機能が低下したデリケートな肌は、紫外線による炎症を起こしやすい状態です。施術後に紫外線を浴びると、メラニンの生成が促進され、シミや肝斑が悪化したり新たに発生したりするおそれがあります。
そのため、次のような対策を習慣にしましょう。
- 強い日差しを避ける
- 日焼け止めをこまめに塗り直す
- 傘や帽子を使用する
また、美白効果のある成分を含むアイテムも活用すると、治療のサポート効果が期待できます。
メラニンの生成を抑える代表的な成分は、次のようなものです。
- ハイドロキノン
- トラネキサム酸
- ビタミンC誘導体
- アルブチン
- カモミラET
日常的な紫外線対策を徹底することで、ピコトーニングの効果をより引き出せます。
摩擦や刺激から肌を守る
ピコトーニング施術後の肌は敏感で、軽い摩擦・刺激でも、炎症や色素沈着が起こる可能性があります。摩擦を抑えるために、洗顔や化粧品の塗布は、こすらず手で優しく行いましょう。
また、洗顔料や化粧品は、刺激の少ないものを選ぶことも大切です。摩擦や刺激から肌を守ることは、治療効果の維持にもつながります。
血行を過剰に促す行動は控える
施術後数日間は、血行を過剰に促進する行動を控えることも大切です。血行が促進されると、施術した部位の赤みや炎症が長引いたり、悪化したりする可能性があります。
- 次のような行動は、控えましょう。
- 飲酒
- 激しい運動
- 長時間の入浴
- サウナ
とくに、施術当日は湯船につからずシャワーで対応する方が安心です。
いとうらんクリニック四条烏丸のピコトーニングは顔以外にも照射できる
いとうらんクリニックでは、次の3つのピコレーザー治療があります。
- ピコトーニング
- ピコスポット
- ピコフラクショナル
しみ・そばかす・肝斑からニキビ跡やクレーターの改善まで、患者さんの肌悩みに合ったメニューを提案します。
顔だけでなく、首・デコルテ・手・そけい部など、シミや色素沈着が出やすい場所にも照射できるのがポイントです。
いとうらんクリニック四条烏丸では、ピコレーザー治療のおすすめ回数を5〜10回としています。
気になる方はぜひ一度ご相談ください。
いとうらんクリニックのピコレーザーの症例
※個人差があり結果を保証するものではありません
※施術の適応・必要回数・価格は医師の診察のうえ決定します。
※効果には個人差があります。
よくある質問
ここでは、ピコトーニングに関するよくある質問とその回答を紹介します。
ピコトーニングは1回だけでも効果はありますか?
1回の施術でも、トーンアップのような変化を感じることがあります。ただし、シミや肝斑の改善、くすみの解消など、より高い効果を実感するためには、5〜10回程度継続して施術を受けることがおすすめです。
自宅でできる間隔が空いたときのケアはありますか?
施術間隔が空いた場合は、紫外線対策を徹底することが重要です。紫外線を浴びると、再びメラニンが生成され、シミや肝斑の再発・悪化につながるおそれがあります。
日焼け止めをこまめに塗り直したり、日傘や帽子を使用したりして紫外線を防ぎましょう。また、美白効果がある内服薬の服用や、ドクターズコスメを使用するのもおすすめです。
ピコトーニングはどのくらいの頻度で受けるのが理想ですか?
ピコトーニングの施術頻度の目安は、2週間〜1ヶ月に1回程度です。
ただし、最適な頻度は、肌が生まれ変わる周期・シミや肝斑の状態・副反応・他の美容施術・UVケアやスキンケア習慣などによって異なります。自分に合った頻度で施術するためには、医師と相談しながら調整することが大切です。
【まとめ】ピコトーニングは間隔が空く場合はセルフケアを怠らないようにしよう

ピコトーニングは、シミ・そばかす・肝斑・くすみなどの改善に効果が期待できる治療法です。施術頻度の目安は、2週間〜1ヶ月に1回程度です。
ただし、最適な頻度は、肌が生まれ変わる周期・シミや肝斑の状態・副反応・他の美容施術・UVケアやスキンケア習慣などを踏まえて総合的に判断されます。
また、ピコトーニングの効果を最大限に高めるには、施術だけでなく、施術後のケアや生活習慣も含めて意識することが重要です。適切な施術間隔・保湿ケア・紫外線対策・摩擦や刺激の回避・血行を過剰に促さないことなどを心がけましょう。
施術間隔が空いてしまう場合は、とくに紫外線対策を徹底することが重要です。紫外線を浴びると、再びメラニンが生成され、シミや肝斑の再発・悪化につながるおそれがあります。日焼け止めをこまめに塗り直したり、日傘や帽子を使用したりして肌を守りましょう。
いとうらんクリニック四条烏丸のピコトーニングでは、肌の状態やライフスタイルに合わせた最適な施術間隔を医師が丁寧にご提案します。肝斑・くすみ・シミなどの悩みを、肌への負担を抑えながら少しずつ改善していくオーダーメイド治療が可能です。
顔だけでなく首・手などの照射にも対応していますので、「肌全体を明るく整えたい」という方はぜひ一度ご相談ください。

記事監修医師プロフィール
院長/形成外科専門医・医学博士
伊藤 蘭
| 2003年 | 山口大学医学部卒業 |
|---|---|
| 2003年 | 京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科 |
| 2006年 | 島根県立中央病院 形成外科 |
| 2008年 | 松寿会共和病院 形成外科 |
| 2010年 | 京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学 |
| 2012年 ~2014年 | MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow) |
| 2014年 | Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow) |
| 2014年 | 京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定 |
| 2015年 | 京都大学医学部附属病院形成外科 助教 |
| 2017年 | 城本クリニック京都院 院長 |
| 2020年 | ピュアメディカル西大寺院 院長 |
| 2021年 | くみこクリニック四条烏丸院 院長 |
| 2022年 | いとうらんクリニック四条烏丸開設 |




