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医療ハイフはどれくらい痛い?痛みが出やすい部位と対処法

「医療ハイフってどれくらい痛いの?」

たるみの引き締めに効果が期待されている医療ハイフですが、痛みが気になって施術を迷っている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、医療ハイフの痛みの強さと痛みが出やすい場所、痛い場合の対処法を解説しています。

医療ハイフの痛みを知って、施術に備えましょう。

医療ハイフとは


医療ハイフとは「高密度焦点式超音波療法」とよばれるたるみ治療です。

高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound)は、レーザーでも届かないような肌の深部に熱を届けられます。

焼いたお肉が縮むのと同じ原理で、医療ハイフでは筋肉に熱変性を起こして、真皮・SMAS層を収縮させることが可能です。

また医療ハイフでは脂肪細胞そのものを破壊し、痩身のような引き締め効果も期待できます。

ハイフメニューを行うエステサロン・セルフエステもありますが、やけど・急性白内障・顔面麻痺などの健康被害を受け、経済産業省・消費者庁が注意喚起をしています。

(参照:HIFU(高密度焦点式超音波)施術による健康被害にご注意ください 2023年4月19日/経済産業省)

ハイフは医療行為です。

照射の出力や角度を間違えるとやけど・硬縮・白内障リスクがあるので、必ず医療機関で受けましょう。

エステサロンやセルフエステでハイフをするのはおすすめできません。

医療ハイフが痛い理由

医療ハイフが痛い理由には次の3つが考えられます。

  • SMASの近くに顔面神経が通っている
  • 骨膜に当たって痛い
  • ハイフの出力が高い

医療ハイフでは、レーザーでは届かない深部に熱を加えていきます。

SMAS筋の近くには顔面神経が通っています。

そのため神経に近い分痛みを感じやすいといえるでしょう。

また皮膚が薄いあごや頬骨の近くでは、骨を守っている骨膜に超音波が当たって痛みが出る場合があります。

医療ハイフでは皮下組織の温度を上げて、組織を収縮させるので、熱で痛いと感じることもあります。

医療ハイフで痛みが出やすい部位

医療ハイフでは部位で痛みの出やすさが違います。

部位別に解説していきます。

あご

あごは脂肪がつきやすいので比較的痛みを感じにくい部位です。

あごは熱っぽいチクチクした痛みを感じやすいです。

フェイスライン

フェイスラインは骨に近いので、痛みを感じやすい場所といえます。

特に瘦せ型の方やフェイスラインに脂肪がつきにくい方は、骨に超音波が当たりやすいので、骨に響くような痛みを感じやすいでしょう。

頬は頬骨が出ている分、特に痛みを感じやすいといわれています。

頬骨付近は骨に伝わる痛みで、頬骨より下はチクチクとした痛みを感じる方が多い傾向があります。

額は比較的脂肪がつきにくいので、骨に響く痛みが出やすいといえます。

痛みが強いと感じる場合は、出力を下げてもらうなど調整してもいいでしょう。

目元

目元は皮膚が薄いので痛みが伝わりやすい部位です。

医療機関以外で施術を受けると、眼球が熱変性を起こして急性白内障になるリスクが高まるため、必ず医療機関で受けましょう。

医療ハイフが痛い時の対処法

医療ハイフはリフトアップ効果を実感しやすい施術ですが、痛みに耐えられない方もいます。

ここからは、痛みが苦手な方に向けて、医療ハイフが痛い場合の対処法を紹介します。

  • 照射出力を下げる
  • 痛みの少ない機械を選ぶ
  • 麻酔クリームや笑気麻酔を使用する
  • 経験豊富なクリニックで受ける

順番に説明していきます。

照射出力を下げる

医療ハイフが痛い時の対処法1つ目は、照射出力を下げてもらうのがおすすめです。

ただし、照射出力を下げると効果が実感しにくいデメリットがあるので、出力の強さは医師と相談しながら決めていきましょう。

痛みの少ない機械を選ぶ

最初から痛みの少ない機械を選ぶのも1つの方法です。

複数の機器を扱っているクリニックでは、痛みが少ないものを医師に選択肢してもらうのがおすすめです。

なお痛みが強く、我慢できない場合はその場で伝えましょう。

麻酔クリームや笑気麻酔を使用する

麻酔クリームや笑気麻酔を使用するのもおすすめです。

カウンセリング時にあらかじめ麻酔を希望すると伝えておくとスムーズです。

麻酔クリームや笑気麻酔を使用するとその分料金がかかることがあるので、予算を多めに考えておくと安心できます。

経験豊富なクリニックで受ける

医療ハイフは、高いリフトアップ効果が期待できますが、一方でやけどなどの合併症のリスクも伴います。

また「どの部位に照射すれば希望通りにリフトアップができるのか」「どの部位を避ければ顔面神経に支障が出ないのか」などがわかるのも医師の知識と経験によります。

医療ハイフのデメリットを最小にし、効果を最大限引き出すためには、経験豊富な医師の施術を受けるのが良いでしょう。

医療ハイフのメリット・デメリット

医療ハイフのメリット・デメリットは次の通りです。

メリット デメリット
・即効性がある
・コラーゲン増産により肌にハリが出る
・脂肪細胞が完全に破壊される
・痛みが生じる
・腫れ・乾燥することがある

医療ハイフのメリットは、リフトアップに即効性があることです。

また肌内部に熱エネルギーが加わることでコラーゲンが増産されるので、ハリやツヤの向上も期待できます。

一方、デメリットには痛みが生じることが挙げられます。

超音波で熱を加えるため、人によっては照射部位が腫れることもあります。

医療ハイフの施術後は乾燥しやすいので保湿と紫外線ケアはしっかりと行いましょう、

いとうらんクリニック四条烏丸は痛みを感じにくいハイフを使用

いとうらんクリニック四条烏丸では、医療ハイフに「NEWダブロ」を使用しています。

NEWダブロは痛みが少なく、マイクロフォーカス超音波と高周波を組み合わせられるので、皮膚の深い層だけでなく、浅い層にも均等に熱エネルギーを届けられます。

そのため、リフトアップと目尻の小じわやたるみの解消、毛穴の引き締めも同時にアプローチが可能です。

また多くの症例経験がある医師が在籍しているため、1人ひとりに合った治療法を提案しています。

たるみでお困りの方は一度カウンセリングにお越しください。

【まとめ】医療ハイフはリフトアップとサイズダウンに効果的 痛い場合は医師に相談を


医療ハイフは超音波を使って、肌の深部に熱を加える施術です。

真皮・SMAS筋の引き締めと脂肪細胞の破壊ができるので、リフトアップとサイズダウンに効果が期待できます。

多少の痛みが伴いますが、麻酔や出力調整によって解決できる場合もあります。

痛みが心配で医療リフトをためらっている方は、一度クリニックで相談してみましょう。

記事監修医師プロフィール

院長/形成外科専門医・医学博士

伊藤 蘭

2003年山口大学医学部卒業
2003年京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科
2006年島根県立中央病院 形成外科
2008年松寿会共和病院 形成外科
2010年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学
2012年
~2014年
MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow)
2014年Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow)
2014年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定
2015年京都大学医学部附属病院形成外科 助教
2017年城本クリニック京都院 院長
2020年ピュアメディカル西大寺院 院長
2021年くみこクリニック四条烏丸院 院長

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