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骨盤底筋が緩むとどんな症状が出る?原因や改善方法も解説

骨盤の底には骨盤底筋と呼ばれる筋肉があり、重要な役目を持っています。

しかし、具体的にどのような役目なのか、緩みによってどんな症状が出るのかわからない、という人も少なくありません。

本記事では、骨盤底筋の緩みに対する原因や症状、改善方法について解説します。

参考にして、健康的な骨盤底筋を維持するのに役立ててください。

骨盤底筋とは?


骨盤底筋とは、骨盤の底にある複数の筋肉の集合した部分であり、骨盤底筋群とも呼ばれます。

臓器を下から支えて骨盤内に維持したり、尿道を締めたりなどの役目を持っており、生活に密着した筋肉と言えます。

男性にも女性にもある筋肉ですが、男性の場合膀胱や直腸を支えているのに対し、女性は子宮も加わるため、やや男性よりも負荷が大きい傾向にあります。

骨盤底筋が緩む原因

骨盤底筋が緩む原因は、加齢か妊娠・出産のどちらかです。

妊娠・出産は骨盤底筋がダメージを受けるため、一時的に骨盤底筋が弱くなってしまい、尿もれなどの症状が発生してしまいます。

ただし、休息を十分取れば2ヶ月ほどで元に戻るため、過度に不安がる必要はありません。

一方、加齢によるホルモンバランスの崩れ、筋肉の衰えが原因である場合は、放っておいても元には戻りません。

対策を取って改善する必要があります。

骨盤底筋が緩むと起こる症状

骨盤底筋が緩むと起こる症状は、以下のとおりです。

  • 尿もれ
  • ボディラインの崩れ
  • 便秘
  • 臓器脱

人によっては、複数の症状が同時に出ているケースもあります。

悪化していくと重大なトラブルになるケースもあるため、できるかぎり軽症のうちに改善していくのがおすすめです。

尿もれ

骨盤底筋が緩むと、尿道を締める力が弱くなり、尿もれの症状が出てしまいます。

尿もれにも種類があり、骨盤底筋の緩みが原因となるのは腹圧性尿失禁と呼ばれる尿もれです。

咳やくしゃみなど、腹部に強い力がかかった際、少量の尿が出てしまう症状です。

通常であれば腹筋を使ったからといって尿がもれることはありませんが、骨盤底筋の機能が低下すると、腹部に力が入った際尿道を締め続けられず、少量の尿が出てしまうのです。

ボディラインの崩れ

骨盤底筋の緩みはボディラインの崩れも引き起こします。

骨盤底筋は内臓を骨盤内の正しい位置に納めているため、緩むと内臓の位置が通常よりも下がり気味になり、下腹が出ているような体形になってしまうのです。

一般的な腹筋などの筋トレを行っているのに、下腹周辺の見た目が改善しないという人は、骨盤底筋に問題が無いか自分を振り返ってみてください。

便秘

骨盤底筋の緩みは、便秘を引き起こすケースもあります。

排便時、人は排便をスムーズにするべく、無意識に骨盤底筋を締めています。

すると直腸と肛門がまっすぐになるのですが、骨盤底筋が緩むとこの動作が上手くいかなくなり、結果として便秘になりやすくなってしまうのです。

また、骨盤底筋群には肛門括約筋も含まれるため、過度に緩むと便もれに繋がるケースもあります。

臓器脱

臓器脱とは、内臓が膣から出てしまう症状のことです。

通常、内臓は出ないように骨盤底筋によって支えられていますが、緩みによって支えきれなくなると、膣から出てきてしまうのです。

発症率は平均10%であり、それほど珍しくない症状です。

しかし一方で、恥ずかしいという理由から、悪化して日常に支障が出るまで受診できない人も多いです。

骨盤底筋の緩みを改善するには

骨盤底筋の緩みを改善する方法には、以下の2つがあります。

  • 骨盤底筋トレーニング
  • スターフォーマープロ

それぞれ特徴が異なるため、自分に適した方を選んでください

ただし、早く結果を出したい人や、セルフケアを継続する自信がない人は、スターフォーマープロがおすすめです。

骨盤底筋トレーニング

骨盤底筋トレーニングとは、自力で行う筋トレのことです。

うつ伏せ、椅子に座る、仰向けなどさまざまな姿勢でできるため、仕事中や就寝前後など、無理なく習慣にできる姿勢で行うのがおすすめです。

なお、効果が出始めるには、約2ヶ月ほどかかります。

人によってはさらに継続の必要があるため、効果が見えなくても焦らず続けてみましょう。

スターフォーマープロ

スターフォーマープロとは、磁気を利用したインナーマッスルを鍛える機器です。

利用すると、30分で5万回の筋肉運動に相当する負荷がかけられます。

一方で利用者が行うことは機器に座るだけであるため、トレーニングが辛く自力では続けられない人におすすめです。

スターフォーマープロの場合、一般的には2ヶ月経過すれば効果が見込めます。

人によっては、2ヶ月経過する前に効果が出始めるケースもあります。

骨盤底筋の緩みが気になる方はいとうらんクリニック四条烏丸でご相談ください

骨盤底筋の緩みが気になる方は、いとうらんクリニック四条烏丸でご相談ください。

当クリニックは女性医師が診察するため、骨盤底筋の緩みからくる症状をはじめ、デリケートな話題や男性医師に言いにくい話題も安心して相談していただけます。

ぜひ当クリニックに、快適な生活と理想の美のサポートをさせてください。

【まとめ】骨盤底筋が緩むとさまざまな症状が出るため改善がおすすめ


骨盤底筋が緩むと、さまざまな症状が出てしまいます。

そのため、軽度であっても初期症状を自覚したら、改善するのがおすすめです。

早期発見、早期改善を行えば、その分症状が治まるのも早くなります。

骨盤底筋は妊娠・出産での緩みでない限り、ほとんどの場合自然に鍛えられていくことはありません。

むしろ、放っておくとさらに緩みが強くなってしまうため、その内治ると考えるのは止めて骨盤底筋を鍛えましょう。

記事監修医師プロフィール

院長/形成外科専門医・医学博士

伊藤 蘭

2003年山口大学医学部卒業
2003年京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科
2006年島根県立中央病院 形成外科
2008年松寿会共和病院 形成外科
2010年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学
2012年
~2014年
MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow)
2014年Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow)
2014年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定
2015年京都大学医学部附属病院形成外科 助教
2017年城本クリニック京都院 院長
2020年ピュアメディカル西大寺院 院長
2021年くみこクリニック四条烏丸院 院長

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