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おもらしが女性に多いのは本当?おもらしの種類や原因、対策などを解説

おもらしは幼い子供がするものというイメージがありますが、実際の所、大人でもおもらしが起こるケースは少なくありません。

特に女性は比較的おもらしが起きやすく、人知れず悩んでいる人もいるでしょう。

本記事では、女性に起こりやすいおもらしについて解説します。

参考にして、悩みを解消する助けにしてください。

そもそもおもらしとは?


おもらしとは尿失禁、尿漏れとも呼ばれるもので、排尿するつもりがないのに尿が出てしまう症状のことです。

ひと口におもらしといっても症状はさまざまであり、出る尿量や尿の出方、起こるタイミングなどはそれぞれ異なります

そのため、一概にこうすれば良いと断言できる改善策はなく、それぞれの症状に合わせた対策が必要になります。

代表的なおもらしの種類

代表的なおもらしの種類は、以下のとおりです。

  • 腹圧性尿失禁
  • 切迫性尿失禁
  • 溢流性尿失禁
  • 混合性尿失禁
  • 夜尿症
  • 排尿後滴下

人によっては、複数の種類のおもらしが同時に起こっているケースもあります。

具体的な症状を照らし合わせれば、どれに当てはまるのかある程度推し量ることも可能ですが、最終的な判断はクリニックで医師に診断してもらうのがおすすめです。

女性のおもらしで特に多いのは腹圧性尿失禁

女性に起こるおもらしで特に多いのは、腹圧性尿失禁です。

腹圧性尿失禁とは、咳やくしゃみなどで腹部に圧力がかかった際、少量の尿が漏れてしまうタイプのおもらしです。

腹圧性尿失禁の原因は、尿道を締める骨盤底筋が衰え、腹圧がかかった際に尿道を締めきっておけず緩んでしまうことが原因です。

妊娠・出産で骨盤底筋にダメージを負ったり、更年期からホルモンバランスが崩れたりすることで骨盤底筋は衰えやすくなるため、総じて女性に多いと言えます。

女性とおもらしの関係についてよくある質問

女性とおもらしの関係について、よくある質問を以下にまとめます。

  • 女性は全般的におもらしが多い傾向にある?
  • 男性におもらしはない?
  • 若ければおもらしの心配はない?

他にも疑問があれば、クリニックでカウンセリングを受けたり、診察をされたりする際に聞いてみましょう。

遠慮してしまう人も少なくありませんが、疑問を解消しておくのは治療に必要なことでもあります。

女性は全般的におもらしが多い傾向にある?

女性は全般的におもらしが多い傾向にあると言われますが、これは事実です。

前述した通り、女性は妊娠や更年期の影響から、骨盤底筋が緩みやすく、尿道が緩みがちになります。

加えて、女性は男性よりも膀胱から尿道口までの距離が短いため、尿意を感じてからおもらしまでの間隔も短くなりがちです。

そのため、どちらかというと女性の方がおもらしが多いと言っても、間違いではありません。

男性におもらしはない?

女性は全般的におもらしが多いと前述しましたが、男性にもおもらしは起こり得ます。

男性だからおもらしは起こらない、という認識は間違いです。

特に溢流性尿失禁など、一部のタイプのおもらしは、男性の方が女性より多い傾向にあります。

おもらしは男女問わず起こり得るものと捉え、男性だから大丈夫と思い込まないようにしましょう。

若ければおもらしの心配はない?

大人のおもらしはある程度の年齢になったら起こるもの、というイメージも根強いですが、若くてもおもらしが起こる可能性はあります

例えば切迫性尿失禁や溢流性尿失禁は、脳梗塞や排尿障害など特定の疾患が原因となるため、年齢に関係なく起こり得ます。

若い方がおもらしが起こりにくいのは事実ですが、100%起こらないわけではないため、注意してください。

おすすめのおもらし対策

おすすめのおもらし対策は、主に以下のとおりです。

  • スターフォーマープロ
  • 薬剤療法

基本的におもらし対策は上記のどちらか、あるいは両方の併用になります。

ただし、おもらしのタイプや症状の進み具合によっては、導尿カテーテルなど他の処置を行って改善を図るケースもあります。

いずれにせよ、自分に適した対策を取るためには、まず医師の診断が必要となります。

スターフォーマープロ

スターフォーマープロとは医療機器の1種であり、磁気の力を利用して筋肉に負荷をかけ、トレーニングしたのと同じ効果を期待するものです。

おもらし対策の場合、骨盤底筋に作用させ、尿道を締める力を強めます。

スターフォーマープロの場合、利用方法としては機器に座るだけであり、服を着替えたりメイクを落としたりなどの準備は必要ありません。

薬剤療法

薬剤療法とは、薬剤の服用によっておもらしの改善を図る対策です。

ただし、具体的にどの薬が効くかは人によって異なるため、自己判断で薬を服用してはいけません。

必ず医師の診断を仰ぎ、正しい薬を処方してもらいましょう。

また、薬剤療法で改善を進める場合でも、スターフォーマープロを併用することで、より効果的な改善が見込めます。

女性でおもらしに悩む方はいとうらんクリニック 四条烏丸へお越しください

女性でおもらしに悩む方は、ぜひいとうらんクリニック四条烏丸へお越しください。

当クリニックでは優れた医師が的確な診断を行うだけでなく、担当を女医のみとしています。

そのため、医師であっても異性におもらしの悩みを話しにくいと感じている女性の方にも、安心してお悩みをご相談いただけます。

【まとめ】特定のおもらしは女性に起こりやすい


腹圧性尿失禁など、特定のおもらしが女性に起こりやすい傾向にあるのは事実です。

そのため、実際におもらしが起きている人だけでなく、現在悩んでいない人も、いずれ自分に起こるかもしれないと考え、知識を得ておくことが重要です。

一方で、おもらしは女性特有のものというわけでもなく、男性であっても起こり得るものです。

起こってしまったら慌てないで、医師に相談し対策を取りましょう。

記事監修医師プロフィール

院長/形成外科専門医・医学博士

伊藤 蘭

2003年山口大学医学部卒業
2003年京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科
2006年島根県立中央病院 形成外科
2008年松寿会共和病院 形成外科
2010年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学
2012年
~2014年
MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow)
2014年Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow)
2014年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定
2015年京都大学医学部附属病院形成外科 助教
2017年城本クリニック京都院 院長
2020年ピュアメディカル西大寺院 院長
2021年くみこクリニック四条烏丸院 院長

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