個人差はありますが、5〜10回の照射を目安に治療の提案をしております。レーザーの照射後、肌がターンオーバーを繰り返すことでしみやくすみが改善していきます。1回の照射でもトーンアップを感じることができますが、複数回レーザーを当てることでより大きな効果を実感できます。
しみ・肝斑治療とは
「しみ」「肝斑」「くすみ」などのお悩みは、レーザー治療で解決できます。
レーザー治療は、メスを使用せず短時間で行える治療のため、気軽に受けていただけます。
毎日のスキンケアだけではカバーしきれない、様々な肌トラブルを解決でき、美容施術が初めての方にもおすすめです。
様々な種類のレーザーを症状に合わせて使い分けすることができ、ピンポイントで照射も可能です。
レーザーの光熱作用は、肌トラブルを少しずつ改善させていくものなので、お顔まわりの正常な肌組織にダメ―ジを与えることはありません。
当院では、厚生労働省・FDAの認可取得済みの最新ピコレーザー「PicoLo(ピコロ)」による「しみ」「肝斑」治療が可能です。
ピコレーザーについて
ピコレーザーでは、衝撃波によりメラニンを粉々に破壊し、色素をスムーズに排出していきます。
従来のレーザー治療は、照射したレーザーの熱でメラニン色素が破壊され、破壊された色素が、ターンオーバーにより排出されていくというものでしたが、ピコレーザーの場合は、より細かくメラニン色素を破壊することができるため、しみの除去効果が高くなっています。
お肌のしみや黒ずみを、これまでのレーザー治療より少ない回数で治療できるのがピコレーザーの特徴です。
ピコレーザーの「ピコ」とは1兆分の1を指す単位で、ピコ秒というとても短い時間でレーザーを照射することができるため、しみの除去効果は高くても、肌へのダメージを抑えた施術が可能です。
また、ピコレーザー治療は「トーニング」「スポット」「フラクショナル」という3つの治療モードがあり、モードを変更して、レーザーの照射方法を変えることによって、複数の肌トラブルへの対応も可能です。
当院では最新のピコレーザーである「PicoLo(ピコロ)」を導入しています。
「PicoLo(ピコロ)」とは、アメリカ医療機器認証及び厚生労働省の認可取得(令和2年9月認可取得)を得ている機器です。
安定したパルス持続時間と1.1GWの強力なピークパワーがあり、さまざまなタイプの色素性病変に対して、従来機器以上の効果をもたらすことが可能です。
高い治療効果があるだけでなく、ダウンタイムも短いことから、受けやすい施術となっています。
もともと薄いシミに強くレーザーを打った場合、もとのシミよりも濃く色素沈着が出る場合があります。薄いシミの場合、反応するメラニンが少ないためレーザーを強く当てる必要があり、それに比例して照射後に色素沈着が強く出る場合があります。
よって、もともとのシミよりも濃い色素沈着が現れることで「かえってシミが濃くなった」と感じることになります。日焼けした後に赤くなる人、赤くならずに黒くなる人など様々なのと同じで、色素沈着の出方も個人差があります。色素沈着は3-6ヶ月ほどで自然に落ち着きますが、隠そうとしてゴシゴシ擦ったりすると長引いてしまいます。
ピコレーザー治療のメリットデメリット
ピコレーザー治療のメリットは、肌へのダメージやダウンタイムがほぼないこと、デメリットは、人により施術の際に痛みを感じる場合がある、施術後に肌が乾燥しやすくなる、肌質により赤みが出る場合があるということです。
ピコレーザーのメリット
ピコレーザーは、レーザーの波長やパルス幅、照射サイズなどを細かく調整できるため、肌へのダメージは最小限に抑えてしみ治療を行うことができます。
従来のレーザー機器と比べて少ない回数で施術効果が得られ、施術後のダウンタイムもほぼありません。
シミ取り施術でも、基本的にテープなどで保護する必要はないことから、日常生活に支障をきたすことなく治療が行えます。
ピコレーザーのデメリット
ピコレーザーは、痛みやダウンタイムが少ない施術となっていますが、人によっては施術中に痛みを感じてしまうことがあります。
また、施術後に赤みや軽度の腫れ、吹き出物のようなものができる場合もあります。
これらは一時的なものなので、時間の経過とともに治っていきますが、症状が改善しない場合や、長引いているという場合は、クリニックへご連絡ください。
ピコレーザーがおすすめな人
- 肌のくすみやしみが気になる
- 肌の黒ずみを改善したい
- 毛穴の開きが気になる
- そばかすが気になる
- 肝斑に悩んでいる
- 赤ら顔で悩んでいる
- 肌のハリ感を取り戻したい
- ニキビ跡が気になる
- 小じわが気になる
ピコレーザーの期待できる効果
ピコレーザーは、「しみ」「そばかす」「肝斑」「美白」「くすみ」「ニキビ跡」などに効果があります。
「ピコスポット」「ピコトーニング」「ピコフラクショナル」という3つのモードがあり、患者様のお悩みに合わせてモードを切り替えることで、さまざまな肌悩みの改善が可能です。
ピコスポット
しみやそばかすを除去するモードです。
従来のレーザーの治療では治療に時間がかかる日光性色素斑、ソバカス、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)などのしみが治療できます。
衝撃波で色素を非常に細かく粉砕するため治療効果が高く、熱作用がほとんどないため炎症後色素沈着を起こしにくいのが特徴です。
ピコトーニング
くすみやしみ、そばかす、美白効果、肝斑を改善効果があるモードです。
肌細胞に刺激を与えずにメラニンの破壊を促します。
顔全体に照射することで、しみやくすみ、色ムラなどが一度に治療でき、総合的な美肌効果が期待できます。
当院のトーニング治療は痛みをほとんど感じず、ダウンタイムがありません。
ピコフラクショナル
にきびあとや肌のクレーターを改善できるモードです。
フラクショナル(点状)に高密度のレーザーを照射することで、真皮層に働きかけてコラーゲンやエラスチンといった皮膚の弾性繊維の生成を促進し、新しい皮膚への再生を促すことができます。
ニキビ・ニキビ跡の改善や小じわの除去、肌のハリをアップさせるなど、総合的な肌質改善効果を期待できます。
ピコレーザー治療のポイント
ピコレーザーには「トーニング」と「フラクショナル」「スポット」の治療があります。
目立つシミをできるだけ早く改善させたい場合「ピコスポット」のモードで気になる部位だけ照射してシミを治療することができます。
ただし、肝斑がある場合、悪化のリスクを伴うため「ピコスポット」のモードで照射することはできません。
この場合「ピコトーニング」モードで照射していきます。「ピコトーニング」は、肝斑があっても照射可能なレーザーとなっており、肝斑だけでなく、くすみやしみ、そばかすなどの改善が可能です。
肌全体の透明感を高めてくれる治療となり、肌のキメも整えてくれます。
弱いレーザーを照射し、肌細胞に刺激を与えずにメラニンの破壊を促すため、ダウンタイムや痛みはほぼありません。
継続して照射することで、総合的な美肌効果を期待できます。
なお、ピコレーザーでは、にきびあとや肌のクレーターなどを改善してくれる「ピコフラクショナル」というモードも搭載されています。
「ピコフラクショナル」は、点状に高密度のレーザーを照射し、真皮層に働きかけてコラーゲンやエラスチンといった皮膚の弾性繊維の生成を促進する治療です。
新しい皮膚に生まれ変わらせる効果があり、ニキビ・ニキビ跡の改善や小じわの除去、肌のハリを高めるなど高い肌質改善効果を期待できます。
いぼ・ほくろをあわせて除去したい方へ
いぼやほくろが気になるという方は、しみ・肝斑の治療の際に合わせて治療することができます。
いぼやほくろの治療は、ピコレーザーの「ピコスポット」で治療します。
いぼやほくろは炭酸ガスレーザーや電気メスなどで削る方法もありますが、これらの方法は傷が残ってしまうリスクがありました。
ピコレーザーの場合は、傷跡のリスクを抑えて治療することができます。
なお、ピコレーザーによるいぼやほくろ取りは、マイルドな治療なため、数回照射しなければならない場合があります。
一般に年齢とともに増えていく茶色い色素斑を「シミ」、生まれつきの茶や黒、赤などの色素斑を「アザ」と呼びますが、それぞれいくつかの種類があります。
「シミ」「アザ」は正確な診断が大切ですが、複数の種類のシミが混じって、顔に存在していることも多いです。
モヤっと広がるシミ(肝斑)の中に、シミ(老人性色素斑やそばかす)が混ざってあることもあります。この場合、いきなりスポット照射をすると、ベースにある肝斑の影響で治療後の色戻りが濃く出てしまいます。この場合は肝斑を先行して治療することをおすすめします。