ケミカルピーリングのダウンタイム中はどんな症状が出る?期間は?
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を肌に塗布し、角質を除去する施術です。
肌への負担を考慮しているため、施術中の痛みはほとんどありません。
ただし一時的に赤みや皮むけ、乾燥を起こす可能性があるため、施術前後の肌ケアには注意が必要です。
この記事では、ケミカルピーリングのダウンタイム症状や期間について紹介します。
ケミカルピーリングとは
ケミカルピーリングとは、肌に酸性の薬剤を塗り、古い角質を取り除く施術です。
肌細胞は約28日周期で生まれ変わります。
しかし加齢とともに周期が長くなると、肌の表面に古い角質が残るため、肌トラブルにつながりやすいです。
ケミカルピーリングは肌のターンオーバーを正常にする働きがあり、古い角質が溜まりにくくなります。
またニキビやニキビ跡、毛穴の開きなどの改善にも効果的です。
施術で使用する薬剤はさまざまな種類があるため、改善したい肌トラブルに合わせて選びます。
種類
ケミカルピーリングで使用されている薬剤の種類は下の4つです。
薬剤名 | 特徴 | 期待できる効果 |
グリコール酸 | ・果物に含まれる水溶性の酸 ・濃度を調節できる ・肌への負担が少ない |
・ニキビやニキビ跡の改善 ・くすみ改善 ・毛穴の黒ずみ改善 |
サリチル酸マクロゴール | ・サリチル酸とマクロゴールを組み合わせた薬剤 ・痛みや副作用が少ない ・しっかりとピーリング効果が実感できる |
・ニキビやニキビ跡の改善 ・毛穴の黒ずみ改善 ・たるみ改善 |
乳酸 | ・主成分は天然で作られた乳酸 ・肌にやさしいピーリング剤 ・表皮層の細胞を活性化し、ターンオーバーの乱れを整える |
・ニキビ跡の改善 |
トリクロロ酢酸 | ・真皮まで浸透する酸 ・コラーゲンの生成を促す ・かさぶたになる可能性がある |
・クレーター状になったニキビ跡の改善 ・ハリや弾力の向上 |
施術頻度
ケミカルピーリングは2週間に1回の頻度でおこないます。
5回以上施術を受けている場合は、1ヶ月に1回の頻度で効果を持続させることが可能です。
頻度が適切でないと効果が感じづらくなるため、医師の指示通りに施術を受けましょう。
ケミカルピーリングのダウンタイム
ケミカルピーリングは、表面の角質を取り除くため、肌への負担が少ないとされています。
ダウンタイムもほとんどありませんが、施術直後は赤みや皮むけ、肌の乾燥を感じることがあります。
症状
ケミカルピーリングのダウンタイム症状は下の3つです。
- 赤み
- 皮むけ
- 肌の乾燥
施術直後に起こりやすいですが、ほとんどは軽い症状で落ち着きます。
期間
ケミカルピーリングのダウンタイム症状は2〜3日ほどで治まります。
長くても1週間ほどです。
ただし、かさぶたができた場合は、2週間ほど様子をみましょう。
ケミカルピーリングのダウンタイムで注意すること
ケミカルピーリングのダウンタイムは短期間で終わりますが、肌に負担をかけずに過ごすことが大切です。
またダウンタイム症状をおさえるために、施術前は、シェービングやスクラブ洗顔の使用を控えましょう。
ここでは、ケミカルピーリングのダウンタイムで注意することについて紹介します。
施術前にシェービングやスクラブ洗顔をしない
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を使用するため、肌が弱っていると赤みや皮むけが出やすくなります。
シェービングやスクラブ入りの洗顔料は、肌の表面を傷つける可能性があるので、施術前は控えましょう。
一時的に肌が荒れる可能性がある
施術を受けた後は、一時的にニキビが悪化したり、毛穴が広がったりすることがあります。
これは「好転反応」と呼ばれており、施術で肌の細胞が活性化し、内側に溜まっていた老廃物などが外に出てきたことが原因です。
好転反応はすぐにおさまるため、あまり気にする必要はありません。
施術後は紫外線の影響を受けやすい
ケミカルピーリングの直後は、肌のバリア機能が低下し刺激を受けやすくなっています。
特に紫外線の影響を受けやすいため、施術後はしっかりと紫外線対策をしましょう。
日中は家にいるときも日焼け止めを塗り、外出時は帽子や日傘などの日除けグッズで対策してください。
ケミカルピーリングの効果
ケミカルピーリングは次の効果が期待できます。
- 古い角質の除去
- ニキビやニキビ跡の改善
- くすみ改善
- 毛穴改善
それぞれの効果について詳しく解説していきます。
古い角質の除去
通常、古い角質は肌のターンオーバーによって自然に落ちますが、周期が乱れると肌の表面に蓄積することで、肌荒れにつながります。
ケミカルピーリングの薬は酸性なので、古くなった角質を溶かすことが可能です。
また、新しい肌細胞と入れ替えられるため、肌トラブルの解消が期待できます。
ニキビ・ニキビ跡の改善
ケミカルピーリングをおこなうと、肌の炎症が落ち着くため、ニキビが改善されます。
また肌のターンオーバーが正常に戻ることで、ニキビ跡が目立たなくなるでしょう。
施術で使用されている薬剤は、どれもニキビやニキビ跡に効果的です。
しっかりと効果を実感したい場合は、溶解作用が強いタイプの使用を検討しましょう。
くすみ改善
ターンオーバーが乱れると、シミや肝斑の原因となるメラニンが過剰に生成され、くすんだ印象になります。
ケミカルピーリングを繰り返しおこなうことで肌のターンオーバーが整い、メラニンの生成をおさえることが可能です。
またメラニンが生成されても肌細胞と一緒に剥がれ落ちるため、シミやくすみ予防にも効果的です。
毛穴改善
毛穴は皮脂によって塞がれる場合があります。
そのままにしていると、角栓が作られ、毛穴に黒ずみができることも。
特に鼻先は黒ずみができやすく、市販のスキンケア商品では改善しづらいです。
ケミカルピーリングは肌細胞を入れ替えるため、皮脂や老廃物が除去されます。
毛穴に詰まった角栓も解消され、黒ずみが改善されるでしょう。
また肌の新陳代謝が上がることで、開いてしまった毛穴が目立たなくなります。
ケミカルピーリングの効果はいつから現れる?
ケミカルピーリングは、5回以上施術を受けてから効果を実感する場合が多いとされています。
肌への負担が少ない代わりに、1回で見た目に大きな変化が出るほどの強い効力はありません。
京都でケミカルピーリングを受けるならいとうらんクリニック四条鳥丸へ
京都にあるいとうらんクリニック四条烏丸では、肌トラブルのケアや予防に効果的なケミカルピーリングが受けられます。
取り扱っている薬剤は「グリコール酸ピーリング」と「サリチル酸マクロゴールピーリング」の2種類です。
どちらもダウンタイム症状が少なく、施術直後から普段通り生活できます。
気になる方は、ぜひ一度当院のカウンセリングにお越しください。
【まとめ】ケミカルピーリングのダウンタイムは1週間ほど
ケミカルピーリング直後は赤みや皮むけ、肌の乾燥などがありますが、数日〜1週間ほどで落ち着きます。
悪化させないためには、施術前のスキンケアに注意したり、施術後に日焼け対策をしたりすることが大切です。
記事監修医師プロフィール
院長/形成外科専門医・医学博士
伊藤 蘭
2003年 | 山口大学医学部卒業 |
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2003年 | 京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科 |
2006年 | 島根県立中央病院 形成外科 |
2008年 | 松寿会共和病院 形成外科 |
2010年 | 京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学 |
2012年 ~2014年 | MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow) |
2014年 | Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow) |
2014年 | 京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定 |
2015年 | 京都大学医学部附属病院形成外科 助教 |
2017年 | 城本クリニック京都院 院長 |
2020年 | ピュアメディカル西大寺院 院長 |
2021年 | くみこクリニック四条烏丸院 院長 |