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ひざ・ひじ・おしり・陰部の黒ずみ・座りだこ:原因と対策ガイド

黒ずみ・座りだこの原因と対策まとめ
  • おしりの黒ずみ・座りだこができる仕組みと原因
  • たこのように硬くなる「臀部角化性苔癬化皮膚」の正体
  • 「座ると痛い」ときに疑うべき病気と、受診の目安
  • 自宅でできるセルフケアと、当院での治療の流れ(回数・期間・費用)
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デスクワークや床座りの生活が続くと、おしりの皮膚が黒ずんだり、硬くなったりすることがあります。こうしたおしりの変化は、俗に「おしりの座りだこ」と呼ばれることもあります。

痛みがないことが多いため放置されがちですが、圧迫と摩擦が続くと黒ずみは濃くなり、人によっては皮膚がたこのように硬く厚くなっていきます。

この記事では、京都・四条烏丸のいとうらんクリニック院長・伊藤 蘭(形成外科専門医/医学博士)が、おしりの黒ずみ・座りだこの原因、自宅でできるケア、医療機関での治療の流れまでをわかりやすく解説します。

おしりの「黒ずみ」と「座りだこ」とは

一般に「座りだこ」はくるぶしや足首にできるたこを指しますが、おしりの黒ずみや硬さも、俗に「おしりの座りだこ」と呼ばれることがあります。
おしりの場合、その多くは黒ずみ(色素沈着)で、たこのように硬くなったものは医学的に臀部角化性苔癬化皮膚と呼ばれます。

皮膚は、同じ場所に圧力や摩擦が繰り返し加わると、その下にある組織を守るために角質を分厚くして「よろい」をつくります。これが一般に「たこ」と呼ばれるもので、医学的には胼胝(べんち)と呼ばれます。正座やあぐらによってくるぶし・足首・足の甲にできるものが、いわゆる「座りだこ」の代表です。足にできた座りだこは歩行や靴との関係も深いため、皮膚科または整形外科でのご相談が適しています。

おしりにも、長時間座ることで圧迫と摩擦が集中するため、黒ずみや硬さが生じやすくなります。こうした変化をまとめて「おしりの座りだこ」と呼ぶ方も少なくありません。

ただし実際には、おしりでは硬いたこになるよりも、黒ずみとして現れることのほうが多くみられます。刺激を受け続けた皮膚ではメラニンをつくる細胞(メラノサイト)が活性化し、茶色〜黒っぽい色が残ります。これが「黒ずみ(炎症後色素沈着)」です。なかにはたこのように皮膚が硬く厚くなる方もいて、その状態は医学的に臀部角化性苔癬化皮膚(でんぶかっかせいたいせんかひふ)と呼ばれます(詳しくは後述します)。

この記事では、おしりの「黒ずみ」と「たこのような硬さ」の両方を「おしりの座りだこ」として扱い、それぞれの原因と対処法を解説します。

【院長コメント】

伊藤院長 伊藤院長
「座りだこ」と聞くと、正座やあぐらでくるぶしや足首にできる硬いたこを思い浮かべる方が多いと思います。一方、おしりは、たこよりも黒ずみのご相談が非常に多い部位です。「黒ずんでいるだけ」なのか「硬く厚くなっている」のかによってケアの方法も変わりますので、気になる方は一度診察でご確認ください。

おしりの黒ずみ・座りだこができやすい場所

座ったときに体重がかかる坐骨のまわりと、こすれやすいおしりの割れ目のまわりに起こりやすくなります。
おしりの黒ずみ・座りだこができやすい場所(坐骨のまわり・おしりの割れ目のまわり)

坐骨のまわり(おしりの下側)

座っているとき、体重の大部分は坐骨(ざこつ)と呼ばれる左右の骨に集中します。そのためおしりの下側には、左右対称に黒ずみが現れやすくなります。デスクワーク、車の運転、床に長時間座る習慣のある方に多く見られます。

おしりの割れ目のまわり

おしりの割れ目の両側は、座ったときに皮膚同士や下着がこすれやすく、汗で蒸れやすい場所です。黒ずみに加えて、たこのような硬さ(臀部角化性苔癬化皮膚)が現れやすいのもこの周辺です。

ひざ・ひじ・デリケートゾーンにも起こることがあります

同じ圧迫・摩擦は、ひざ(正座・膝立ち)やひじ(頬杖・ひじつき)にも黒ずみや角化を起こします。

また、下着やナプキンの摩擦は、おしりだけでなくデリケートゾーンにも黒ずみを起こすため、両方が気になるという方もいらっしゃいます。デリケートゾーンは皮膚が薄く、ケアの方法も異なるため、詳しくは以下のコラムをご覧ください。

【院長コメント】

伊藤院長 伊藤院長
「おしりの黒ずみが気になる」とご相談いただく方のなかには、黒ずみだけでなく、角質が厚く硬くなっている方もいらっしゃいます。黒ずみだけなのか、硬さも伴っているのかによって、適したケアや治療の順番が変わります。まずはご自身の状態が「色の問題」なのか「厚みの問題」なのか、あるいは両方なのかを見極めることが出発点になります。

おしりの黒ずみ・座りだこの主な原因は「圧迫」「摩擦」「炎症」

原因の大半は日常生活の中にあります。まずは心当たりを整理してみてください。

① 長時間の圧迫

座っている間、坐骨のまわりには体重の多くが集中します。同じ姿勢が続くほど黒ずみが生じやすくなり、人によっては皮膚が圧力から身を守るために厚く硬くなっていきます。

② 衣類・下着による摩擦

サイズの合わない下着、締めつけの強いボトムス、下着のゴムやラインなどが繰り返しこすれると、黒ずみの原因になります。

③ ニキビ・毛嚢炎の跡

おしりは汗や蒸れ、下着の摩擦によって、ニキビや毛嚢炎(毛穴の炎症)ができやすい部位です。炎症が治まったあとも、その部分にメラニンが残り、茶色〜黒っぽいシミのような跡(炎症後色素沈着)になることがあります。繰り返しできるほど跡が重なり、黒ずみが広がって見える原因になります。

④ 乾燥とバリア機能の低下

乾燥した皮膚は刺激に弱く、ちょっとした摩擦でも炎症を起こしやすい状態です。炎症はメラニンの産生を促すため、黒ずみの直接的な引き金になります。

⑤ 自己流のケアによる悪化

「黒ずみを落としたい」とスクラブやボディブラシで強くこする、ニキビを潰す、といったケアは新たな炎症を生み、かえって色素沈着を濃くします。

【院長コメント】

伊藤院長 伊藤院長
患者さまから最も多くいただくご質問が「黒ずみは不潔だからできるのですか?」というものですが、答えは明確にノーです。黒ずみは清潔かどうかとはまったく関係がなく、皮膚が刺激から身を守ろうとした結果です。むしろ、ゴシゴシ洗って清潔にしようとするほど悪化します。この点だけは強くお伝えしたいところです。

おしりの黒ずみと座りだこ(硬さ)の関係

おしりの多くは黒ずみのみですが、強い圧迫が長く続くと、黒ずみに角化が加わることがあります。

圧迫や摩擦によって皮膚に微細な炎症が繰り返し起こると、メラニンの産生が高まり、黒ずみ(色素沈着)が生じます。多くの方はこの段階、つまり黒ずみのみの状態です。

一方、長時間の座位などで強い圧迫が続くと、皮膚が身を守るために角質を厚くし、黒ずみに硬さやごわつきが加わることがあります。厚くなった角質はターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)のリズムを乱すため、メラニンが排出されにくくなり、黒ずみが抜けにくくなる傾向があります。

そのため、ケアや治療の考え方は状態によって変わります。

  • 黒ずみのみの場合:圧迫・摩擦を減らし、こすらず保湿したうえで、色素沈着にアプローチする
  • 硬さを伴う場合:まず角質をやわらげてから、色素沈着にアプローチする

おしりの黒ずみと座りだこ(硬さ)ができる仕組み

おしりの座りだこ(たこのような硬さ)=「臀部角化性苔癬化皮膚」とは

俗に「おしりの座りだこ」と呼ばれる症状のうち、たこのように皮膚が硬く厚くなったものは、医学的に臀部角化性苔癬化皮膚(でんぶかっかせいたいせんかひふ)と呼ばれます。

英語では senile gluteal dermatosis と呼ばれ、長時間座る人に見られることから、シッターズサイン(sitter’s sign:よく座る人のしるし)と表現されることもあります。また、高齢の方に多いことから「老人性臀部角化性苔癬化皮膚」と呼ばれることもありますが、近年ではデスクワークの多い若い世代にも見られます。

どんな状態のことをいうのか

おしりの割れ目の両側から坐骨のあたりの皮膚が、圧迫と摩擦を繰り返し受けることで次のような変化を起こした状態です。

  • 角化:角質が厚く硬くなる
  • 苔癬化(たいせんか):皮膚のしわが深くなり、ごわごわと象の皮膚のような質感になる
  • 色素沈着:茶色〜黒褐色に色が濃くなる

多くは左右対称に現れます。痛みはないことがほとんどで、かゆみもないか、あっても軽い程度です。
おしりがたこのように硬くなった状態(臀部角化性苔癬化皮膚・シッターズサイン)

できやすい方の特徴

  • デスクワーク・長距離運転などで、1日の大半を座って過ごす
  • 床やフローリングに直接座る習慣がある(あぐら・正座・体育座り)
  • 硬い椅子・硬い座面を使っている
  • やせ型で坐骨が当たりやすい、または体重が坐骨に集中しやすい
  • 乾燥肌・アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下している

似ている病気との違い

おしりの皮膚が黒ずんだりごわついたりする原因は、圧迫だけではありません。次のような病気と区別する必要があります。

疾患名 特徴 臀部角化性苔癬化皮膚との違い
刺激性間擦疹(かんさつしん) おしりの割れ目など、皮膚が擦れ合う部分が赤くなる 赤み・ヒリヒリ感が主体。硬く厚くはならない
白癬(たむし) 輪状に広がる赤みと、ふちの盛り上がり。かゆみを伴う かゆみが強く、外側に向かって拡大する
皮膚カンジダ症 境界のはっきりした赤みと、周囲に小さな発疹が散る じめじめした環境で悪化。かゆみを伴う
慢性単純性苔癬 掻き続けることで皮膚が厚くごわつく 原因が「掻く」であり、強いかゆみが先行する

※しこりや痛みを伴う場合(粉瘤・おできなど)は、次の「座ると痛い」の項目をご覧ください。

【院長コメント】

伊藤院長 伊藤院長
「臀部角化性苔癬化皮膚」という名前を聞くと、もしかして病気なのか、と驚かれる方もいますが、これは病気というより、座る時間が長い方の皮膚に起こりうる自然な反応です。悪性のものではありませんのでご安心ください。ただし、かゆみが強い、片側だけにある、赤みが広がっている、といった場合は真菌(カビ)による感染症などが隠れていることがあります。左右対称で、痛みがなく、かゆみもないか軽い程度というのが、典型的な臀部角化性苔癬化皮膚のサインだと覚えておいてください。

「座ると痛い」のは座りだこ?それとも別の病気?

おしりの黒ずみや、たこのような硬さ(臀部角化性苔癬化皮膚)は、本来痛みをほとんど伴いません。座ったときに痛みがある場合は、別の原因を考える必要があります。

考えられるもの 見た目・症状 受診の目安
おしりの黒ずみ 平らで、色だけが濃くなっている。痛みはない 見た目が気になる場合に相談
おしりのたこ(臀部角化性苔癬化皮膚) 皮膚が硬くごわつき、黒ずみを伴うことが多い。左右対称。痛みはほぼない 見た目や硬さが気になる場合に相談
粉瘤(ふんりゅう) 皮膚の下にコリコリしたしこり。中央に黒い点が見えることがある 大きくなる・赤く腫れる・痛む場合は早めに受診
おでき(せつ・毛嚢炎) 赤く腫れて中心に膿。触ると強く痛む 痛み・腫れが強い場合は受診
おしりニキビ 小さな赤いぶつぶつ。繰り返しやすい 繰り返す場合は相談
尾骨部の炎症・褥瘡の初期 赤み・ただれ・治りにくい傷 皮膚がえぐれている場合はすぐ受診

とくに「しこりがある」「押すと強く痛む」「赤く腫れている」「だんだん大きくなる」という場合は、黒ずみやたこではない可能性が高くなります。自己判断で潰したり削ったりせず、医療機関にご相談ください。
おしりが座ると痛いときに疑う病気(粉瘤・おでき)と黒ずみ・たこの違い

【院長コメント】

伊藤院長 伊藤院長
「座りだこだと思っていた」と来院された方で、実際には粉瘤だったというケースは珍しくありません。粉瘤は自然に消えることがなく、炎症を起こすと切開が必要になります。見分けるポイントはシンプルで、「平らで痛くない」なら黒ずみやたこ、「盛り上がっていて痛い」なら別の病気を疑う、という考え方で構いません。迷われたら、まずは診察でご確認ください。

おしりの黒ずみ・座りだこを綺麗にする方法|自宅でできる予防とセルフケア

自宅ケアの原則は「圧迫を減らす」「こすらない」「保湿する」の3つです。

① 座り方と座面を見直す

  • 30分〜1時間に一度は立ち上がる、座り直して重心をずらす
  • 低反発・ゲル素材のクッションを使い、坐骨への圧を分散させる
  • 床に直接座る時間を減らし、座椅子やクッションを併用する
  • 硬い椅子には座面パッドを追加する

おしりの黒ずみ・座りだこを予防する座り方とクッションの使い方

② 摩擦を減らす

  • 締めつけの強い下着・ボトムスを避け、サイズの合うものを選ぶ
  • 肌当たりのよい綿・シルクなどの素材を選ぶ
  • 汗をかいたら早めに着替え、蒸れを防ぐ(ニキビ・毛嚢炎の予防)

③ 洗い方を変える

ボディタオルやスクラブでゴシゴシ洗うのは逆効果です。石けんをしっかり泡立て、手のひらでやさしくなでるように洗い、ぬるま湯で流してください。

④ 保湿を習慣にする

入浴後5分以内に保湿剤を塗ることで、肌のバリア機能が整い、摩擦による炎症を起こしにくくなります。おしり全体に保湿クリームを毎日塗り、硬くなっている部分には、市販の尿素配合クリームで角質をやわらげましょう。

なお厚くなった角質をカミソリやヤスリで削るのは避けてください。傷から細菌が入り、かえって炎症と色素沈着を悪化させます。

⑤ 黒ずみには美白有効成分を取り入れる

市販の医薬部外品には、トラネキサム酸やビタミンC誘導体など、メラニンの生成を抑える有効成分を配合したものがあります。保湿とあわせて使うことで、黒ずみのケアに役立ちます。

ただし効果は穏やかで、定着した黒ずみを短期間で消すものではありません。赤みやかゆみなどの刺激を感じた場合は使用を中止してください。

なお、ひざ・ひじの黒ずみにも同じケアが有効です。頬杖やひじつき、膝立ちの習慣を見直したうえで、保湿を続けましょう。デリケートゾーンは皮膚が薄いため、尿素配合製品や刺激の強い美白成分は避け、専用の低刺激保湿剤を使ってください。
おしりの黒ずみ・座りだこを綺麗にするセルフケアの手順

【院長コメント】

伊藤院長 伊藤院長
セルフケアで最も大切なのは「続けられること」です。高価な美白クリームを1か月だけ使うより、手持ちの保湿剤を毎日塗るほうが結果につながりやすいです。また、皮膚のターンオーバーには一定の時間がかかります。セルフケアの効果が見え始めるまでには少なくとも2〜3か月かかるとお考えください。1〜2週間で変化がないからと諦めてしまう方が本当に多いので、そこはぜひ知っておいていただきたいです。

おしりの黒ずみ・座りだこの治し方|当院での治療の流れ

当院では、まず診察で「黒ずみのみ」なのか「硬さを伴う」のか、別の病気が隠れていないかを確認し、状態に合わせて治療を組み立てます。基本的に、皮膚を削ったり切ったりする治療は行いません。

また、おしりの黒ずみとあわせて、デリケートゾーン(VIO)の黒ずみについてもご相談をお受けしています。

治療の流れ

STEP1 診察・状態の確認
黒ずみの濃さや範囲、硬さ・ごわつきの有無、かゆみや赤み、しこりがないかを確認します。真菌(カビ)による感染症などが疑われる場合は、必要に応じて検査を行います。

STEP2 硬さがある場合:角質をやわらげる
尿素やサリチル酸などを配合した角質軟化作用のある塗り薬や、医療用のケミカルピーリングで、厚くなった角質をやわらげます。削る処置ではないため、痛みはほとんどありません。

STEP3 黒ずみ(色素沈着)の治療
ハイドロキノンなどの美白作用のある塗り薬や、トラネキサム酸・ビタミンCなどの飲み薬で、メラニンの生成を抑えます。必要に応じてピーリングやレーザー治療を組み合わせ、定着した色素沈着にアプローチします。

STEP4 再発予防の生活指導
座り方やクッション、下着の選び方など、圧迫と摩擦を減らすための生活の工夫をご提案します。

おしりの黒ずみ・座りだこの治療の流れ

治療メニューと費用の目安

治療 内容 目安回数・期間 ダウンタイム 主なリスク・副作用 料金(税込)
角質軟化外用薬(硬さがある場合) 尿素・サリチル酸などの塗り薬で、厚くなった角質をやわらげる 毎日塗布(1〜2か月が目安) なし 刺激感・赤み 1,500円
美白外用薬 ハイドロキノンなどの塗り薬で、メラニンの生成を抑える 毎日塗布(数か月が目安) なし 赤み・かぶれ・刺激感。医師の指示どおりに使用してください 3,300円
内服薬 トラネキサム酸・ビタミンCなどの飲み薬で、内側からメラニンの生成を抑える 毎日服用(1〜2か月〜) なし まれに胃の不快感など。血栓症のリスクがある方、低用量ピルを服用中の方は医師にご相談ください 5,500円
ピーリング 古い角質とメラニンの排出を促し、ターンオーバーを整える 5〜6回(2〜4週間おき) 施術直後に軽い赤みが出ることあり 赤み・ヒリつき・乾燥。まれに一時的な色素沈着 1回11,000円/5回コース49,500円
レーザー治療 色素沈着の程度に応じて照射を行う 要相談 照射後に赤み・かさつきが出ることあり 赤み・かさつき。炎症後色素沈着により一時的に色が濃くなることがある 11,000円

※効果には個人差があります。保険適用の有無は、症状に応じて診察時にご説明します。

治療を受ける前に知っておきたいこと

  • 痛みについて:塗り薬・飲み薬・ピーリングが中心のため、強い痛みを伴う治療は基本的にありません。ピーリングやレーザーでは、ピリピリとした刺激を感じることがあります
  • 圧迫や摩擦が続く限り再発します。治療と並行して、座り方・クッション・下着の見直しは必須です
  • 色素沈着の改善には時間がかかります。数か月単位で考えてください
  • 保険診療の対象になるかどうかは状態によって異なります。診察時にご説明します

【院長コメント】

伊藤院長 伊藤院長
治療で大切なのは、状態に合わせた順番です。硬さを伴う場合、角質が厚いまま美白治療をしても、有効成分が届かず効果が出にくくなります。そしてもうひとつ、治療だけでは再発を防げません。当院では必ず、日常生活での再発防止策をあわせてご提案しています。クッションひとつ変えるだけで結果が変わる方もいらっしゃいますので、通院と生活改善は両輪だとお考えください。

こんなときは受診を|何科を受診すればよいか

次のいずれかに当てはまる場合は、医療機関での診察をおすすめします。

  • 座ると痛みがある、しこりのような盛り上がりがある
  • 赤く腫れている、膿が出ている
  • かゆみが強い、片側だけに症状がある(感染症の可能性)
  • セルフケアを3か月続けても改善しない
  • 黒ずみが濃くなってきている

受診先の目安

症状 受診先
おしりの黒ずみ・硬さを美容的に改善したい 美容皮膚科・美容外科(当院で対応しています)
デリケートゾーンの黒ずみ・かゆみ・においもあわせて気になる 美容婦人科(当院で対応しています)
陰部の形状・色が気になる、婦人科形成を検討したい 美容婦人科・婦人科形成(当院で対応しています)
痛み・腫れ・膿がある、感染症が疑われる 皮膚科・形成外科(当院で対応しています)
くるぶし・足首・足の甲の座りだこ、足裏のたこ、歩行時の痛み 皮膚科・形成外科(当院で対応しています)

おしりの黒ずみ・座りだこは何科を受診すればよいかの目安

【院長コメント】

伊藤院長 伊藤院長
「こんなことで受診してもいいのでしょうか」とためらわれる方が多いのですが、見た目のお悩みは立派な受診理由です。とくにおしりやデリケートゾーンは人に相談しにくく、ひとりで何年も悩まれていた、という方が本当に多い部位です。当院は女性医師が診察しますので、どうか気兼ねなくご相談ください。

よくある質問

Q. おしりの黒ずみの原因は何ですか?

A. 主な原因は、長時間座ることによる圧迫、下着や衣類の摩擦、ニキビや毛嚢炎の跡(炎症後色素沈着)、乾燥によるバリア機能の低下です。スクラブなどで強くこするケアも、かえって黒ずみを悪化させる原因になります。

Q. おしりの黒ずみは消えますか?

A. 時間はかかりますが、多くの場合、改善が期待できます。ただし圧迫と摩擦が続いている状態では戻りにくいため、生活面の見直しとあわせて、保湿や色素沈着の治療を行うのが効果的です。

Q. おしりの座りだこは自然に治りますか?

A. 圧迫が続いている限り、自然に元通りになることはほとんどありません。逆に、座り方を変えて圧迫を減らすと、数か月かけて徐々にやわらかくなっていきます。まずは原因となっている圧迫を取り除くことが第一歩です。

Q. おしりの座りだこの治療は痛いですか?

A. 塗り薬・飲み薬・ピーリングが中心で、皮膚を削ったり切ったりする治療は基本的に行わないため、強い痛みはほとんどありません。ピーリングやレーザーでは、痛みはほとんどありません。

Q. おしりの黒ずみ・座りだこは何科を受診すればよいですか?

A. 見た目や黒ずみの改善が目的であれば美容皮膚科、デリケートゾーンの黒ずみもあわせて気になる場合は美容婦人科、痛みや腫れ・膿を伴う場合は皮膚科・形成外科が適しています。当院では、これらすべてのご相談をお受けしています。

Q. 座ると痛いのですが、これも座りだこですか?

A. おしりの黒ずみやたこ自体は、痛みをほとんど伴いません。痛みがある場合は、粉瘤やおでき(毛嚢炎)など別の病気の可能性があります。自己判断で潰したりせず、診察をお受けください。

Q. 市販薬や市販のクリームで治せますか?

A. 軽い黒ずみであれば、保湿に加えて、トラネキサム酸やビタミンC誘導体などを配合した医薬部外品でケアする方法があります。硬くなっている部分には尿素配合クリームが役立ちます。ただし、色素沈着が定着している場合、市販品のみでの改善は難しいのが実情です。

Q. 自分で削ったり、スクラブで落としてもよいですか?

A. おすすめできません。削ったりこすったりすることで皮膚が傷つき、炎症によって色素沈着がかえって濃くなるという悪循環に陥ります。こすらず、やさしく保湿するケアに切り替えてください。

まとめ|無理なく続けられるケアから始めましょう

  • 一般に「座りだこ」はくるぶし・足首にできるたこ(胼胝)を指すが、おしりの黒ずみや硬さも俗に「おしりの座りだこ」と呼ばれる
  • おしりの多くは黒ずみ(色素沈着)で、原因は圧迫・摩擦のほか、ニキビや毛嚢炎の跡もある
  • たこのように硬くなったものは、医学的に「臀部角化性苔癬化皮膚(シッターズサイン)」と呼ばれる
  • 「座ると痛い」場合は粉瘤・おできなど別の病気を疑う
  • ケアの基本は、圧迫と摩擦を減らし、こすらず保湿すること。硬さがある場合は角質をやわらげてから色素沈着にアプローチする
  • 医療機関での治療は塗り薬・飲み薬・ピーリングなどが中心。セルフケアで改善しない場合は、美容婦人科・美容皮膚科にご相談を

おしりやデリケートゾーンのお悩みは、人に相談しづらい分、一人で抱え込みやすいものです。いとうらんクリニック四条烏丸では、形成外科専門医・医学博士である女性医師が、プライバシーに配慮した環境で、美容婦人科・美容皮膚科の両面から診察を行っています。気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

記事監修医師プロフィール

院長/形成外科専門医・医学博士

伊藤 蘭

2003年山口大学医学部卒業
2003年京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科
2006年島根県立中央病院 形成外科
2008年松寿会共和病院 形成外科
2010年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学
2012年
~2014年
MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow)
2014年Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow)
2014年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定
2015年京都大学医学部附属病院形成外科 助教
2017年城本クリニック京都院 院長
2020年ピュアメディカル西大寺院 院長
2021年くみこクリニック四条烏丸院 院長
2022年いとうらんクリニック四条烏丸開設

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