医療ハイフは腫れる?ほかにもリスクはある?原因や対処法を解説
医療ハイフは、メスを使わずリフトアップできる施術です。
しかし「医療ハイフで顔が腫れた!」という感想を目にして、施術を迷っている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、医療ハイフのリスクと腫れの原因、腫れた時の対処法を解説しています。
医療ハイフの腫れる原因を知って、施術に備えましょう。
医療ハイフのリスク
医療ハイフは、ダウンタイムが少なく、即効性があるため人気のリフトアップ治療です。
しかし、医療ハイフにも他の治療と同様にリスクがあります。
医療ハイフのリスクは次の3つです。
- 皮膚の赤み・ひりつき
- 腫れ・むくみ
- 肌の乾燥
次から、各リスクについて説明していきましょう。
皮膚の赤み・ひりつき
医療ハイフは、高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound)と呼ばれる技術を使って、肌の深部に熱エネルギーを照射する施術です。
肌深部の刺激によって、肌表面が赤くなったり、ひりつくことがあります。
しかし、赤み・ひりつきは一時的なもので、数日以内におさまります。
赤みはメイクでカバーできる程度ですが、気になるようであれば、保冷剤を清潔なタオルにくるんで軽く冷やすといいでしょう。
ほとんどないことですが、まれに医療ハイフではやけどや水ぶくれが起きることがあります。
やけど・水ぶくれを避けるには、施術者の経験と知識が必要です。
医療ハイフは、症例の多いクリニックで受けるのをおすすめします。
腫れ・むくみ
医療ハイフ施術後に、腫れ・むくみが起こることがあります。
ハイフの熱エネルギーで、肌内部が一時的にダメージを受けるためです。
肌内部の組織がダメージを受けると、傷付いた細胞はダメージを修復するために白血球を呼びます。
このときに毛細血管から血漿という透明な液体が出るので、腫れが起こるのが一連のメカニズムです。
腫れが心配な方は、休日の前に施術を行うとゆっくりできます。
肌の乾燥
医療ハイフ施術後は、肌の土台を作る真皮層にも一時的にダメージを受けるので、肌が乾燥しやすくなります。
医療ハイフ施術後は、刺激の少ない洗顔料やボディソープを使い、乳液やクリームでしっかり保湿しましょう。
肌が乾燥することで、紫外線のダメージも受けやすくなります。
保湿の後は、日焼け止めを使うのを忘れないようにしましょう。
医療ハイフで腫れが生じる原因
医療ハイフで腫れが生じる原因には次の2つが考えられます。
- 照射の出力が高い
- 顔の脂肪が多い
それぞれ順番に説明していきましょう。
照射の出力が高い
医療ハイフは、患者さんの皮膚や脂肪の厚さに合わせて、施術者が出力を調整しながら行います。
しかし、施術者の経験不足で、医療ハイフの照射出力が高い場合、肌内部に炎症が起こり、腫れる原因になります。
骨の周りは超音波が反射しやすいので特に施術に注意が必要です。
クリニックのホームページやSNSで、医療ハイフの症例写真を掲載している場合があります。
医療ハイフの症例数を確認したり、照射部位によってどんな効果が期待できるのかを検索してみるといいでしょう。
顔の脂肪が多い
顔の脂肪が多い方も、医療ハイフで腫れが出やすいといえます。
SMAS層に超音波で熱エネルギーが伝わると、タンパク質の立体構造が熱で崩れます(熱変性)。
このとき脂肪が多いと熱変性の影響を受けやすいので、ダメージを修復するために照射部位が腫れやすくなります。
医療ハイフの腫れ・むくみはいつ取れる?
医療ハイフによる腫れ・むくみは数日以内~長くても1週間程度で症状が落ち着きます。
腫れといっても、まぶたや口が開けられないほどパンパンに腫れることはなく、軽くむくんだように腫れるので、心配しすぎることはありません。
腫れが1ヶ月以上続くようであれば、クリニックに相談しましょう。
医療ハイフで腫れた時の対処法
ここからは、医療ハイフで腫れた時の対処法を紹介します。
医療ハイフで腫れた時は、次の3つを行ってみてください。
- 患部を冷やす
- できるだけ刺激をしない
- 血行がよくなる行為を控える
1つずつ解説します。
患部を冷やす
医療用ハイフで腫れた時は、肌内部が熱でダメージを受けています。
熱変性が起こっているときは、体の外側から冷やすことで、炎症をやわらげられます。
保冷剤を清潔なタオルなどにくるんで軽く冷やしましょう。
保冷剤を直接肌に当てると刺激になるので、おすすめできません。
できるだけ刺激をしない
医療ハイフが原因で腫れている場合、マッサージをしたり、施術箇所にさわるのはやめましょう。
お酒や塩分を取りすぎた翌日のむくみと、医療ハイフの腫れは原因が違います。
肌表面では見えなくても、肌の奥はダメージを受けているので、マッサージなどの刺激を加えると炎症が悪化する可能性が高いです。
洗顔や体を洗う際は、刺激しないように、たっぷりの泡で優しく洗います。
医療ハイフで腫れた時は、刺激を加えないようにしてください。
血行がよくなる行為を避ける
医療ハイフ施術後は、飲酒・長時間の入浴・サウナ・激しい運動など、血行がよくなる行為を避けましょう。
血行がよくなることで、腫れや赤みが悪化する可能性があるためです。
いとうらんクリニック四条烏丸の医療ハイフは出力を見極めて照射
いとうらんクリニック四条烏丸では、NEWダブロを使った医療ハイフを行っています。
NEWダブロはSMASと呼ばれる筋膜に熱を与える超音波と、皮膚の浅い層に熱を与える高周波を組み合わせて照射できる機械です。
腫れや痛みの出やすい顔と、脂肪細胞をしっかり破壊したいボディとでは、照射出力に違いがあります。
いとうらんクリニック四条烏丸では、患者さんの目的に応じた最適な照射出力を見極めて照射するので、リスクを減らしながら、確実な効果が期待できる医療ハイフの施術が可能です。
【まとめ】医療ハイフで腫れたら軽く冷やす 長引く場合は受診しよう
医療ハイフでは腫れ・むくみを始め、赤みややけどのリスクがあります。
医療ハイフで腫れが起こるのは、熱エネルギ―によって、肌内部が一時的にダメージを受けるからです。
腫れやむくみは1週間程度でおさまります。
また、顔がパンパンになるような腫れ方はしないので、安心しておきましょう。
医療ハイフで腫れが出た時は、温めず、冷やしてください。
腫れのリスクを知って、理想のフェイスライン・ボディラインを手に入れましょう。
記事監修医師プロフィール
院長/形成外科専門医・医学博士
伊藤 蘭
2003年 | 山口大学医学部卒業 |
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2003年 | 京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科 |
2006年 | 島根県立中央病院 形成外科 |
2008年 | 松寿会共和病院 形成外科 |
2010年 | 京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学 |
2012年 ~2014年 | MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow) |
2014年 | Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow) |
2014年 | 京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定 |
2015年 | 京都大学医学部附属病院形成外科 助教 |
2017年 | 城本クリニック京都院 院長 |
2020年 | ピュアメディカル西大寺院 院長 |
2021年 | くみこクリニック四条烏丸院 院長 |