コラム

COLUMN

小陰唇肥大化はなぜ起きる?自分で解決可能?原因と対処法を解説

「小陰唇(びらびら)が大きい気がする」

女性器の悩みは、他人には言いにくいものです。

誰に相談していいのか分からない方も多いでしょう。

しかし、小陰唇肥大がトラブルの原因となることも。

本記事では、小陰唇が大きくなる(肥大化)する原因と、肥大で生じるトラブルを解説しています。

小陰唇について学んで、生活の質を高めていきましょう。

小陰唇とは


小陰唇(びらびら)とは、大陰唇の内側の、粘膜のヒダを指します。

大陰唇は、女性器を覆っているふっくらした皮膚で、その中にあるのが小陰唇です。

小陰唇には尿道口や膣を保護する役割があり、左右で1セットとなっています。

小陰唇は花びらのような形状をしているため、その形から「びらびら」や「ビラビラ」とも呼ばれます。

小陰唇の平均的な大きさ

日本人女性では、小陰唇(びらびら)の平均的な大きさは縦4~5㎝、幅1~1.5㎝とされています。

平均的な大きさの小陰唇は、脚を閉じて立った時は大陰唇に隠れて見えなくなっています。

立って見たとき、大陰唇から小陰唇が大きくはみ出て見えていたり、垂れ下がっている場合は、小陰唇肥大の可能性があるでしょう。

また、幅が片側2㎝を超えている場合も、小陰唇が大きいかもしれません。

小陰唇肥大化の原因

小陰唇の肥大の原因は、性体験が豊富だからではありません。

小陰唇が肥大化する原因には次の4つが考えられます。

  • 遺伝など先天的なもの
  • 外部刺激・摩擦(こすれ)
  • 妊娠・出産
  • アトピー性皮膚炎などの病気

詳しく解説していきましょう。

遺伝などによる先天的なもの

小陰唇が大きくなるの原因のほとんどは、遺伝などによる先天的なものです。

小陰唇(びらびら)は遺伝子の影響で肥大化しやすい方や、思春期にホルモンバランスの乱れが原因で肥大が始まる方もいます。

遺伝が原因の場合、予防・対策が難しいので、悩みを抱える方もいます。

外部刺激・摩擦(こすれ)

衣服による摩擦(こすれ)や、自転車の使用が小陰唇の肥大の原因となることもあります。

小陰唇(びらびら)はやわらかい器官なので、外部刺激や摩擦(こすれ)に適応するために伸びるためです。

外部刺激によって伸びた小陰唇が気になって手で触ってしまうと、余計肥大が進む原因になります。

小陰唇は必要以上に触らないことを心掛けましょう。

妊娠・出産

妊娠・出産によって小陰唇(びらびら)が肥大化する方もいます。

妊娠はホルモンバランスが変化するので、小陰唇が充血したり、大きくなりやすいです。

出産に向けた会陰マッサージや経膣分娩で小陰唇が伸びることも小陰唇肥大の原因でしょう。

一度伸びた小陰唇は戻らないので、出産を経験する度に小陰唇が大きくなる方もいます。

アトピー性皮膚炎などの病気

アトピー性皮膚炎による炎症も小陰唇(びらびら)が大きくなる原因です。

特にアトピー性皮膚炎はかゆみを伴うので、かゆみが我慢できず、掻いてしまい、その刺激が小陰唇が肥大する悪循環を生むこともあります。

また、ナプキンによるかぶれ、リンパ浮腫とよばれるむくみ、リンパ浮腫が悪化した象皮症も小陰唇が大きくなるの原因となります。

小陰唇縮小手術で、かゆみの軽減が可能です。

小陰唇肥大で起こりうるトラブル

ここからは、小陰唇肥大で起こりうるトラブルを紹介します。

小陰唇(びらびら)の肥大は、見た目のコンプレックスとなるだけでなく、生活にも悪影響となることもあります。

代表的なトラブルは次の4つです。

  • ショーツへの巻き込み・摩擦(こすれ)による痛み
  • 排尿しづらい
  • 黒ずみが目立ちやすい
  • 恥垢によるにおいが生じる

それぞれ、解説していきます。

ショーツへの巻き込み・摩擦(こすれ)による痛み

小陰唇(びらびら)が肥大化することで起こるトラブル1つ目は、ショーツへの巻き込みと、摩擦(こすれ)による痛みです。

ショーツだけではなくジーンズに巻き込まれたり、自転車に乗るたびに出血する方もいます。

小陰唇が摩擦(こすれ)を起こすと大きくなりやすいだけでなく、傷付いて感染症を起こしやすくなるデメリットがあります。

排尿しづらい

小陰唇(びらびら)が大きくなることで起こるトラブル2つ目は排尿がしづらいことです。

小陰唇は尿の飛び散りを防ぐ役割もありますが、肥大化や左右差によって、逆に飛び散りがひどくなるケースもあります。

また、排尿後に上手に拭けず、不衛生になったりかゆみが起こる原因になりやすいです。

黒ずみが目立ちやすい

小陰唇(びらびら)が大きくなっている方は、黒ずみが目立ちやすいでしょう。

日本人の小陰唇の平均的な色は赤黒いですが、小陰唇が肥大化しているところは摩擦(こすれ)によって黒ずみが起きます。

そのため温泉や性行為に消極的になったり、コンプレックスを抱えやすいのも、小陰唇肥大が原因で起こるトラブルです。

恥垢によるにおいが生じる

恥垢によってにおいが生じるトラブルもあります。

小陰唇(びらびら)が肥大することで、おりものや経血が付着しやすくなるためです。

小陰唇が大きい方は排泄時にうまく拭き取れず、お風呂でも洗い残しが起きやすいので、恥垢がたまりやすくなります。

恥垢によるにおいが原因で、人前に出たくない方もいるでしょう。

小陰唇の肥大化は自分で解決できる?

残念ながら、小陰唇の肥大化は自分で解決できません。

しかし、小陰唇が大きくなる原因を知って「肥大を遅らせる」ことは可能です。

小陰唇の肥大の原因には、外部刺激やこすれがあります。

締め付けのきついショーツやガードル、スキニージーンズの着用を控えたり、必要以上に触らないことを意識しましょう。

アトピー性皮膚炎やリンパ浮腫など、他の病気が原因の場合、小陰唇が小さくなることでかゆみから解放されることがあります。

かゆみでお悩みの方は、一度診察を受けてみましょう。

いとうらんクリニック四条烏丸の小陰唇縮小術は悩みに応じてデザイン可能

いとうらんクリニック四条烏丸では、小陰唇縮小術を承っています。

小陰唇の肥大の他、左右差や黒ずみなど、悩みに合わせてデザイン可能です。

小陰唇(びらびら)は短くしすぎても排尿時に飛び散りやすいなどトラブルの原因となるので、小陰唇縮小手術の経験豊富な医師とデザインを決めていきましょう。

今まで悩んでいた、見た目のコンプレックスやにおいも小陰唇縮小術で解決できます。

ささいなお悩みでも、何でもご相談ください。

小陰唇肥大化は先天的な要素が大きい 気になる場合は手術も検討しよう


小陰唇(びらびら)の肥大は、遺伝など先天的な要素が原因で起こることがほとんどです。

しかし、大きくなった小陰唇を引っ張ったり、きつい衣服で締め付けるなどの刺激を与えると、肥大が深刻化することがあります。

小陰唇の肥大は、見た目だけでなく、衛生面でもトラブルの原因になりやすいです。

小陰唇が巻き込みや痛みでお悩みの方には、縮小手術もおすすめしています。

記事監修医師プロフィール

院長/形成外科専門医・医学博士

伊藤 蘭

2003年山口大学医学部卒業
2003年京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科
2006年島根県立中央病院 形成外科
2008年松寿会共和病院 形成外科
2010年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学
2012年
~2014年
MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow)
2014年Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow)
2014年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定
2015年京都大学医学部附属病院形成外科 助教
2017年城本クリニック京都院 院長
2020年ピュアメディカル西大寺院 院長
2021年くみこクリニック四条烏丸院 院長

初診の方へ

First Visit

ご予約・お問い合わせはこちらから
MENU