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小陰唇縮小術の流れと施術の詳細

小陰唇の形や大きさに関する悩みは、外見だけでなく日常生活や精神面にも影響を与えることがあります。

小陰唇縮小術は、こうした悩みを解消し、見た目のバランスや機能性を改善するための美容外科手術です。

本記事では、小陰唇縮小術の基本的な知識から、手術の種類・流れ・効果・リスク・術後ケアまでを丁寧に解説します。

検討中の方が安心して施術に臨めるよう、正しい情報をお届けします。

小陰唇縮小術とは?

小陰唇縮小術は、小陰唇の大きさや形状を整えることで、見た目や機能性を改善する美容外科手術です。

肥大や左右差、黒ずみなどの悩みを持つ女性に適した施術で、外見の美しさだけでなく、日常生活での不快感を軽減する効果も期待されます。

手術の概要と目的

小陰唇縮小術は、小陰唇の余分な部分を切除し整える手術で、患者の希望する形状に仕上げることを目的としています。

肥大や左右非対称、小陰唇の摩擦による痛みや違和感など、さまざまな悩みに対応します。

主に美容目的で行われますが、下着や衣服による摩擦を軽減したり、スポーツ時の不快感を軽減するなど、機能性の向上も期待できます。

施術は30分程度と短時間で完了し、患者の日常生活への影響を最小限に抑えた形で行われます。

小陰唇縮小術の種類と手術方法

小陰唇縮小術には、患者のニーズや状態に応じてさまざまな方法があります。

それぞれの方法には特徴があり、目的や仕上がりの希望によって最適な施術が選択されます。

以下では、代表的な手術方法を解説します。

切開法による小陰唇縮小術

切開法は、余分な小陰唇の組織を切除し、形状を整える最も一般的な手術方法です。

精密なデザインのもと、医師が希望する形に仕上げるため、自然で美しい仕上がりが期待できます。

この方法は、特に肥大が顕著な場合や大きな左右差がある場合に適しています。

手術時間は30分程度で、局所麻酔を使用するため痛みはほとんどありません。

術後は1週間ほどで抜糸を行い、ダウンタイム中は患部の清潔を保つことが重要です。

非切開法(インティマレーザーなど)

非切開法は、レーザーを使用して小陰唇の組織を引きしめる方法です。

切開を伴わないため、出血やダウンタイムが少なく、手軽に受けられるのが特徴です。

インティマレーザーは、コラーゲンの生成を促進し、小陰唇のたるみや緩みを改善する効果があります。

この方法は、軽度のたるみや形状の改善を希望する患者に適しており、日常生活への影響を最小限に抑えたい方におすすめです。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入は、外科的な切開を伴わない方法で、小陰唇のボリュームや形状を整える施術です。

注入により、ハリや弾力を与えることで、見た目の改善が期待されます。

施術時間は約15~30分と短く、ダウンタイムがほとんどないため、忙しい方にも適しています。

また、必要に応じて調整が可能な点がメリットですが、効果は一時的なため、定期的なメンテナンスが必要です。

脂肪注入による小陰唇縮小術

脂肪注入は、自身の脂肪を採取して小陰唇に注入する方法です。

脂肪を使用するため、異物反応のリスクが低く、自然な仕上がりが期待できます。

この方法は、ボリュームを追加しながら左右差を整えるのに適しており、長期的な効果を得られるのが特徴です。

ただし、脂肪採取のための施術が必要になるため、他の方法に比べて手術時間がやや長くなる場合があります。

術後のケアとして、脂肪の定着を促すために圧迫などの処置が行われます。

手術の流れとダウンタイム

小陰唇縮小術は、カウンセリングから術後のケアまで、患者の不安を軽減し、安全に進めるための手順が明確に設定されています。

また、術後のダウンタイムも理解しておくことで、快適に回復期間を過ごすことができます。

以下に、手術の具体的な流れとダウンタイムについて解説します。

カウンセリングから手術当日までの流れ

小陰唇縮小術は、カウンセリングが重要なステップです。

カウンセリングでは、患者のお悩みやご希望を詳しく聞き取り、理想の仕上がりや形を医師と相談します。

また、術前の注意事項やリスク、具体的な手術方法についても詳しく説明されます。

手術当日までの準備としては、必要に応じて禁煙や飲酒を控えるなど、身体を良好な状態に整えるように指示される場合があります。

当日のシェービングが不要なクリニックもありますが、個別に確認しておくことをおすすめします。

手術当日の手順と所要時間

小陰唇縮小術は、カウンセリング→手術→抜糸→術後の検診流れで行われます。

まず、カウンセリングでお悩みを聞き、どんな形にするのかを決めていきます。

手術当日は、麻酔クリームを塗ってから麻酔注射を行い、のびた小陰唇を切除します。

その後、縫合し、1週間ほど経ったら、抜糸します。

手術は30分程度で終了する方がほとんどです。

当日はシェービングしてきていただきます。

術後は定期検査で患部を確認します。

手術当日は、圧迫して止血するので、着圧が高いガードルをお渡ししています。

術後の経過と注意点

術後は、1~2週間のダウンタイムがあります。この期間中に出血や腫れが見られる場合もありますが、適切なケアを行うことで順調に回復することが期待されます。

術後の注意点

  • 清潔の保持
    患部を清潔に保ち、トイレの後はウォシュレットを活用して前から後ろに拭くように心掛けましょう。
  • 入浴
    術後1週間程度はシャワーのみを使用し、湯船に浸かることは避けてください。
  • 激しい運動の回避
    自転車やバイクの使用、激しい運動は避け、患部に負担をかけないよう注意してください。

術後の検診では、傷口の状態や回復状況を確認します。

医師の指示を守り、必要に応じて定期的に通院しましょう。

これらを徹底することで、美しい仕上がりと快適な回復が期待できます。

小陰唇縮小術の効果とメリット

小陰唇縮小術は、見た目だけでなく、日常生活や機能面での改善にも大きな効果をもたらします。

この手術を受けることで、自分に自信を取り戻し、快適な生活を送るための第一歩となります。

以下に、具体的な効果とメリットを解説します。

見た目の改善

小陰唇縮小術は、左右の形状や大きさを整え、見た目を美しくすることが主な目的です。

小陰唇の肥大や黒ずみ、左右差といった悩みを解消することができます。

機能性の向上

見た目の改善に加え、小陰唇縮小術は機能面でも多くのメリットがあります。

例えば、小陰唇の肥大による摩擦や痛みを軽減し、歩行時や運動時の不快感を解消します。

また、下着や衣類による擦れが減るため、肌トラブルを予防する効果も期待できます。

さらに、性交時の痛みが軽減され、快適な性生活を送る手助けとなる場合もあります。

このように、機能性が向上することで、生活の質全体が向上することが期待されます。

リスクと副作用

小陰唇縮小術は、見た目や機能性を改善する効果的な手術ですが、他の医療行為と同様にリスクや副作用が伴う可能性があります。

事前にリスクを理解し、術後のケアを適切に行うことで、合併症を予防し、安全に施術を進めることができます。

手術に伴う一般的なリスク

小陰唇縮小術には、以下のような一般的なリスクが考えられます

  • 腫れや痛み
    手術後数日から1週間程度、患部に腫れや軽い痛みを感じることがあります。
    これらは自然な回復過程であり、通常は数日で軽減します。
  • 傷跡の残存
    切開手術の場合、切除部に薄い傷跡が残る可能性があります。
    ただし、多くの場合は時間の経過とともに目立たなくなります。
  • 内出血
    術後に内出血が見られることがありますが、軽度であれば時間の経過とともに消失します。

これらのリスクは、適切なケアを行うことで最小限に抑えることができます。

感染症や出血の可能性

手術後の感染症や出血は、注意が必要なリスクです。

  • 感染症
    術後のケア不足や患部を清潔に保てなかった場合、感染症が発生する可能性があります。
    膿や強い痛みを感じた場合は、早急に医師に相談することが重要です。
  • 出血
    切開部分から出血が続く場合がありますが、通常は軽度で、圧迫や安静で止まります。
    止血が困難な場合や血腫がある場合は医師に連絡してください。

これらのリスクを軽減するためには、術後のケアとして患部を清潔に保ち、医師の指示に従うことが重要です。

感度の変化や違和感

小陰唇縮小術の後、一時的に感度の変化や違和感を感じる場合があります。

  • 感度の低下
    切開や縫合の影響で、一時的に感度が低下することがあります。
    ただし、多くの場合は数週間から数ヶ月で回復します。
  • 違和感
    縫合部位に引きつれ感や違和感を感じる場合があります。
    これらも通常は回復過程で軽減し、日常生活に支障をきたすことはほとんどありません。
    術後の感覚の変化を最小限に抑えるためには、経験豊富な医師による手術と、術後の適切なケアが重要です。

術後のケアと生活上の注意点

小陰唇縮小術を受けた後は、適切なケアと生活上の注意を守ることが、スムーズな回復と理想的な仕上がりを得るために重要です。

術後の過ごし方や具体的な注意点について詳しく解説します。

術後の過ごし方と注意事項

術後1~2週間はダウンタイム期間となり、以下の注意点を守る必要があります。

  • 患部の清潔を保つ
    トイレの後はウォシュレットを使用し、前から後ろへ拭くことで感染症を防ぎます。
    患部に触れる際は、清潔な手を保つようにしましょう。
  • 入浴の制限
    術後1週間程度はシャワーのみの使用が推奨されます。
    湯船に浸かることは傷口の感染リスクを高めるため控えてください。
  • 運動の制限
    自転車やバイクの使用、激しい運動は患部に負担をかけるため避けましょう。
    軽い歩行程度であれば問題ありません。
  • 出血への対応
    術後に軽い出血が見られる場合があります。ナプキンを使用し、異常があれば医師に相談してください。

性交渉の再開時期

性交渉は、術後1ヶ月程度の安静期間が必要です。

この期間中に患部を刺激すると、傷口が開いたり感染症を引き起こす可能性があります。

医師の判断で患部が完全に治癒したと確認されるまで、性交渉は控えましょう。

再開時には、無理をせず慎重に行い、違和感や痛みを感じた場合は医師に相談してください。

定期的な検診の重要性

術後の経過を確認するために、定期的な検診を受けることが推奨されます。検診では、以下のことが行われます

  • 傷口の状態確認
    傷口の治癒状況や感染症の有無をチェックします。
  • 仕上がりの確認
    術前の希望に沿った形状に仕上がっているかを医師と確認します。
  • 必要なケアのアドバイス
    回復を促進するための追加ケアや、日常生活での注意点についての指導を受けることができます。

術後のトラブルを未然に防ぐためにも、医師の指示に従い、指定されたスケジュールで検診を受けることが大切です。

まとめ

小陰唇縮小術は、見た目の美しさや機能性の向上を実現し、多くの女性の悩みを解消する手術です。

本記事では、手術の流れや術後のケア、注意点、さらにはリスクやメリットについて詳しく解説しました。

手術を成功させるためには、医師とのカウンセリングや、術後の適切なケアが欠かせません。

また、術後の生活上の注意点を守ることで、安全かつスムーズに回復し、理想の仕上がりを得ることができます。

記事監修医師プロフィール

院長/形成外科専門医・医学博士

伊藤 蘭

2003年山口大学医学部卒業
2003年京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科
2006年島根県立中央病院 形成外科
2008年松寿会共和病院 形成外科
2010年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学
2012年
~2014年
MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow)
2014年Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow)
2014年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定
2015年京都大学医学部附属病院形成外科 助教
2017年城本クリニック京都院 院長
2020年ピュアメディカル西大寺院 院長
2021年くみこクリニック四条烏丸院 院長
2022年いとうらんクリニック四条烏丸開設

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