切迫性尿失禁はどう対策すれば良い?原因や症状も詳しく解説
何でもない状態から、急激に強い尿意に襲われ、失禁してしまうという症状に悩まされていませんか?
これは切迫性尿失禁と呼ばれる症状ですが、実際にかかると生活上で不便をきたすため、対策を打ち改善するのがおすすめです。
本記事では、切迫性尿失禁の対策や原因、詳しい症状を解説します。
参考にして、尿もれに悩まされない生活を取り戻す助けにしてください。
切迫性尿失禁とは?
切迫性尿失禁とは、ふいに強い尿意を催し、手洗いに行くまでの時間もなく尿失禁に至ってしまう尿もれの症状です。
男女合わせて全国で500万人ほど該当患者が居り、珍しい症状ではありません。
尿もれで最もメジャーな腹圧性尿失禁は女性の患者がほとんどですが、切迫性尿失禁は男女比にして2:3程度であるため、男性にも見られる症状です。
【参考】その他の尿失禁について
切迫性尿失禁以外の2種類の尿失禁は、以下のとおりです。
- 腹圧性尿失禁
- 溢流性尿失禁
腹圧性尿失禁は、咳やくしゃみなどで腹部を圧迫した際に尿漏れしてしまう症状です。
いわゆる、加齢によるちょっとした尿漏れとして一般的にイメージされるのは、この腹圧性尿失禁になります。
溢流性尿失禁とは排尿障害症状の1種であり、尿が溜まっているのに自分で上手く排尿できず、最終的に溢れて少量ずつ漏れ続けてしまう症状です。
切迫性尿失禁の症状
切迫性尿失禁は、尿意が徐々に強まってくるのではなく、通常の状態から急激に我慢できないほどの尿意が発生してしまうのが特徴です。
通常の排尿と変わらないほどの尿が出てしまうため、ナプキンだけでは防げないケースもあります。
発症するタイミングは基本的に不特定であり、いつ起こるかわからないため、患者は強いストレスを抱えてしまいます。
切迫性尿失禁の原因
切迫性尿失禁の原因は、以下のいずれかに分類されます。
- 神経因性の原因
- 非神経因性の原因
通常の排尿は、脳が排尿指示を出し、指示が神経を経由して膀胱まで辿り着くと、膀胱が収縮して排尿に至ります。
このプロセスのどこかに異常が起こると、切迫性尿失禁になってしまいます。
症状は同じでも原因は人によって異なるため、まずは医療機関を受診し、原因をはっきりさせるのがおすすめです。
神経因性の原因
神経因性の原因とは、例えば脳梗塞やパーキンソン病などです。
これらの疾患は脳の指令系統に異常が出るケースがあり、結果として排尿機能に影響を与えるケースがあります。
ただし、これらの疾患に当てはまるからといって、必ず切迫性尿失禁になるわけではありません。
人によっては排尿機能が通常通り、他の身体機能に悪影響が出るというケースもあります。
非神経因性の原因
非神経因性の原因とは、膀胱がんや子宮脱、ストレスなどが当てはまります。
この場合は脳が排尿指示を出していないにも関わらず、膀胱が勝手に収縮して尿漏れに繋がってしまいます。
ストレスが原因の場合は、心因性の切迫性尿失禁に該当します。
乗り物に乗っている時などに「今トイレに行きたくなったらどうしよう」と不安になり、そのストレスでかえって尿意を強く感じてしまうケースがあります。
切迫性尿失禁の対策
切迫性尿失禁の対策は、主に以下の2つです。
- スターフォーマープロ
- 内服薬治療
上記の2つは、できるかぎり併用をおすすめします。
スターフォーマープロは尿道を締める力が促進され、内服薬治療は尿意を軽減してくれます。
2つを同時に利用することで、より尿失禁に悩まされにくい生活に繋がります。
スターフォーマープロ
スターフォーマープロとは、骨盤底筋を鍛えられる医療機器です。
骨盤底筋とは骨盤の床にある筋肉群の名称であり、尿道を締める役割を持っています。
そのため、鍛えることでより尿漏れしにくい体を作れます。
スターフォーマープロは30分座っているだけで、5万回のトレーニング相当の刺激を骨盤底筋に与えられます。
そのため、セルフケアでのトレーニングよりも効率が良く、手軽に骨盤底筋を鍛えられます。
内服薬治療
切迫性尿失禁は、内服薬による治療も可能です。
服薬することで尿意が軽減されるため、手洗いまで持ちやすくなり、生活のストレス軽減に繋がります。
薬を処方してもらうには、医療機関の受診が必要です。
尿失禁などのデリケートな話題は一般的に相談しにくいものであり、医師相手であってもためらいがあるという人は少なくありませんが、切迫性尿失禁の改善には受診が避けて通れません。
できるだけ相談しやすいと感じる医療機関を選び、診断してもらいましょう。
切迫性尿失禁対策をお考えの方はいとうらんクリニックにどうぞ
切迫性尿失禁対策をお考えの方は、いとうらんクリニックにどうぞお越しください。
当クリニックはスターフォーマープロを導入しており、切迫性尿失禁の改善が期待できます。
また、女医のみの丁寧なカウンセリングで、話しにくい悩みでもじっくり相談していただけます。
切迫性尿失禁を改善したい方、まずは相談・診断だけでもやってみたいという方は、ぜひご利用ください。
【まとめ】切迫性尿失禁は自然に治らないため対策が必要
切迫性尿失禁は、自然に治らないため対策が必要です。
相談しにくい気持ちは自然なものですが、放っておいても改善は進まないため、診断を受け行動を起こしましょう。
特に切迫性尿失禁は、一度に漏れる尿量も多く、生活への影響が比較的大きいタイプの尿漏れです。
悩みの種となっている時こそ、相談・診断を早めに済ませ、対策のスタートを早く切ることが重要です。
記事監修医師プロフィール
院長/形成外科専門医・医学博士
伊藤 蘭
2003年 | 山口大学医学部卒業 |
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2003年 | 京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科 |
2006年 | 島根県立中央病院 形成外科 |
2008年 | 松寿会共和病院 形成外科 |
2010年 | 京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学 |
2012年 ~2014年 | MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow) |
2014年 | Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow) |
2014年 | 京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定 |
2015年 | 京都大学医学部附属病院形成外科 助教 |
2017年 | 城本クリニック京都院 院長 |
2020年 | ピュアメディカル西大寺院 院長 |
2021年 | くみこクリニック四条烏丸院 院長 |