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若いのに尿漏れする原因は?尿漏れのメカニズムや対処法を解説

若いのに尿漏れを起こしてしまい、ショックを受けた経験はありませんか?

一般的には「ある程度年齢を重ねた人に起こる症状」と思われがちな尿漏れですが、実際の所若いから尿漏れが起こらないというわけではなく、一定の状況になれば年齢に関係なく尿漏れを起こすケースはあり得ます。

本記事では、若いのに尿漏れしてしまう原因や対処法について解説します。

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そもそも尿漏れとは?


尿漏れとは、排尿するつもりがないにも関わらず、尿が漏れてしまう症状です。

通常、尿は脳から排尿の指示が出て始めて排出されるものですが、尿漏れは意図しないタイミングで排尿が起こってしまいます。

尿漏れのタイミングや条件、漏れる尿量などは、具体的な尿失禁の種類によって異なります。

若いのに尿漏れする原因は?

若いのに尿漏れする原因は、以下のいずれかです。

  • 妊娠・出産
  • ストレス
  • 特定の疾患
  • 特定の薬の副作用

原因によって尿漏れの具体的な症状や、改善策が異なります。

そのため、まずは自分がどの尿漏れタイプに該当するのか確認することが重要です。

その際、自己判断だけでなく一度は医療機関にかかり、正確に診断をしてもらうことをおすすめします。

腹圧性尿失禁の原因

腹圧性尿失禁が起こる際の原因は、主に妊娠・出産です。

筋力低下でも起こる症状ですが、若年層で筋力低下が原因となるケースは比較的少なく、メインの原因とは言えません。

骨盤下部には骨盤底筋と呼ばれる筋肉があり、尿道を締める役割を持っています。

しかし妊娠・出産は骨盤底筋にダメージを与えるため、尿道が締めきれなくなり尿漏れが発生するのです。

ただし、産後3ヶ月程度休息を取れば、元通りの状態になるため過度の心配は要りません

切迫性尿失禁の原因

特定の疾患になると、切迫性尿失禁の原因となります。

また、ストレスが元で起こるケースもあります。

通常は脳と膀胱が神経を経由し連携している状態で、排尿が行われます。

しかし、脳卒中などが原因で神経に異常が出ると、脳と膀胱が上手くリンクせず、意図しないタイミングで排尿が始まってしまいます

また、膀胱がんなどの疾患やストレスなどが原因になると、膀胱が脳からの指示なしで収縮してしまい、排尿に至ってしまいます。

溢流性尿失禁の原因

溢流性尿失禁の原因は、特定の疾患、及び薬剤の副作用です。

溢流性尿失禁は排尿障害から起こる症状であり、尿が溜まっているのに上手く排出できないため、膀胱から溢れてだらだら漏れてしまうのです。

尿路の閉塞なども原因となり得ますが、しばしば抗うつ剤などの副作用として症状があらわれるケースも見られます。

【参考】女性は男性より尿漏れしやすい?

女性は男性よりも尿漏れしやすいと言われますが、それは事実です。

女性は元々男性に比べ尿道が短いため、排尿しやすい体の造りになっているのです。

また、妊娠・出産や更年期の影響により、骨盤底筋が衰えやすく、尿道を締める力が弱まりやすい側面もあります。

ただし、男性が尿漏れしないというわけではありません。

また、女性だから必ず尿漏れが起こるというわけでもありません。

尿漏れの対処法

尿漏れの対処法は、主に以下の3つです。

  • 骨盤底筋トレーニング
  • スターフォーマープロ
  • 内服薬

トレーニングとスターフォーマープロは、どちらも骨盤底筋の力を強め、尿道をより強固に締める方法です。

一方で内服薬は、膀胱の過度な収縮を押さえるなどの効果から尿漏れ改善に繋げる方法です。

内服薬で改善する場合でも、可能であれば骨盤底筋を同時に鍛えておいた方が、より尿漏れを防ぎやすくなります。

骨盤底筋トレーニング

骨盤底筋トレーニングは、尿道を締める骨盤底筋を自力で鍛える方法です。

通院の必要が無いため、ノーコストで効果が見込める点が魅力です。

一方、継続を前提として2ヶ月ほど経過しなければ、効果が実感できないデメリットもあります。

トレーニングは毎日欠かさず行うのが重要となるため、つい休んでしまうという人にはあまり向きません。

スターフォーマープロ

スターフォーマープロは医療機器の1種です。

磁気の力でインナーマッスルを鍛えられるものであり、骨盤底筋にも利用できるため、効率良く骨盤底筋を鍛えられます。

利用時は機器に座るだけで、30分利用するとおよそ5万回のトレーニング相当の効果が見込めます。

自力でのトレーニングが難しいという人に、特におすすめです。

内服薬

切迫性尿失禁、溢流性尿失禁に該当する人は、内服薬での改善が必要です。

溢流性尿失禁の場合、内服薬でも改善できない場合は、カテーテルを利用するケースもあります。

骨盤底筋の筋力向上も一定の効果は見

込めますが、骨盤底筋の力だけでこれらの尿失禁を防ぎきるのは困難です。

まずは診断を受け、治療に対しての指導を受けましょう。

尿漏れにお悩みの方はいとうらんクリニックをご利用ください

尿漏れにお悩みの方は、いとうらんクリニックをご利用ください。

当クリニックはスターフォーマープロをはじめ、尿漏れ改善のメニューを受け付けています。

カウンセリングにも力を入れており、尿漏れなどデリケートで相談しづらい悩みでも、安心してお話しいただける環境を作って、皆様のご来院をお待ちしております。

【まとめ】「若いのに尿漏れ」は珍しいことではない


「若いのに尿漏れ」は、珍しいことではありません。

尿漏れはある程度の年齢の人に起こるというイメージを持っている人は少なくありませんが、それは誤解であり、実際はどの年齢層、性別であっても尿漏れに悩んでいる人は居ます

若いのに恥ずかしいなどと思う必要はないため、尿漏れに悩むようになったら、早めに対策し、改善していくのがおすすめです。

記事監修医師プロフィール

院長/形成外科専門医・医学博士

伊藤 蘭

2003年山口大学医学部卒業
2003年京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科
2006年島根県立中央病院 形成外科
2008年松寿会共和病院 形成外科
2010年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学
2012年
~2014年
MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow)
2014年Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow)
2014年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定
2015年京都大学医学部附属病院形成外科 助教
2017年城本クリニック京都院 院長
2020年ピュアメディカル西大寺院 院長
2021年くみこクリニック四条烏丸院 院長

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