おまたのびらびらとは?平均サイズ・色と大きい方向けの対処法
- 小陰唇には個人差があり、平均的なサイズや色を知ることで自分の状態を理解できます。
- 大きさや形が気になる場合は、手術やセルフケアで改善することも可能です。
- 摩擦や刺激を避けることが、症状の悪化を防ぐポイントとなります。
- 手術を検討する場合は、施術方法やリスク、医師の経験を事前に確認することが大切です。
- 日常生活では適切な下着や運動方法を選ぶことが症状予防につながります。
- 自然な見た目や快適さを重視して、無理のない対策を行うことが望ましいです。
「自分のおまたのびらびらが正常かどうか知りたい」
「おまたのびらびらの悩みなんて相談できない」
おまたのびらびら(小陰唇)は、個人差が大きく、女性同士でもなかなか話す機会がありません。
そのため、痛みや違和感があっても、誰にも相談できない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、なかなか聞きにくいおまたのびらびらの平均サイズと色を解説しています。
おまたのびらびらの大きさ、色でお悩みの方は、参考にしましょう。
おまたのびらびらとは

おまたのびらびらとは、小陰唇のことです。
小陰唇は、女性器の大陰唇とよばれる皮膚の内側にある粘膜のことで、左右で1組になっています。
小陰唇の役割は、尿道や膣口を乾燥から守ることです。
形状がヒダのようになっているので「びらびら」と呼ばれることもあります。
おまたのびらびらの平均サイズ・色
おまたのびらびら(小陰唇)の平均サイズは、長さがおよそ4〜5cm、幅がおよそ1〜1.5cmと言われています。
まっすぐ立ったときに、大陰唇から少しはみ出す程度であれば、標準的な大きさと考えていいでしょう。
色は、赤黒い~黒い方が多いようです。
日本人は、欧米系と比べて、メラニン色素の量が多いため、おまたのびらびらの色も濃くなりやすいと言えます。
ただし、おまたのびらびらが肥大して、アンダーヘアや下着でこすれる頻度が増えると、色素沈着によって、黒ずみが出ます。
おまたのびらびらが肥大する要因
おまたのびらびら、つまり小陰唇が肥大する要因はさまざまです。さらに、複数の要因が重なって起こる可能性もあります。ここでは、代表的な4つの要因について解説します。
- 生まれつき(先天性)によるもの
- ホルモンバランスの乱れ
- 小陰唇の摩擦や老化によるもの
- アトピー性皮膚炎や象皮症などの疾患によるもの
生まれつき(先天性)によるもの
小陰唇の大きさや形は、生まれつきの体質や遺伝も関係しているといわれています。そのため、思春期に小陰唇が大きくなることもあるのです。
この場合、予防するのは非常に難しく、大きくなる程度も個人差があります。そのため、どうすれば解決できるか分からず、コンプレックスを抱える女性も少なくありません。
ホルモンバランスの乱れ
思春期や妊娠、更年期といったホルモンの変動が大きい時期には、女性ホルモンの影響で小陰唇が肥大することがあります。特に、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンが不安定になると、粘膜部分が膨張したり、色味が濃くなったりするかもしれません。
小陰唇の摩擦や老化によるもの
下着やデリケートゾーン用シート、ナプキンなどによる摩擦は、小陰唇の肥大や黒ずみを引き起こす可能性があります。特に、タイトな下着やズボンを長時間着用している方は注意が必要です。
さらに、加齢によって皮膚の弾力が失われると、たるみや形の変化が目立ちやすくなるため、小陰唇の肥大化に悩まされる方も少なくありません。
アトピー性皮膚炎や象皮症などの疾患によるもの
小陰唇の肥大が急に進行したり、かゆみや痛みを伴ったりする場合、皮膚疾患が関係している可能性があります。例えば、アトピー性皮膚炎や象皮症は、慢性的な炎症が皮膚や粘膜の肥厚を引き起こすことがあります。こうした症状はセルフケアだけで改善するのが難しく、専門的な治療が必要です。
おまたのびらびらが黒ずむ要因
小陰唇の黒ずみも、多くの女性が抱えるデリケートな悩みの一つです。黒ずむ要因も肥大と同様にさまざまな要因が関係しています。ここでは、小陰唇の黒ずみを引き起こす代表的な3つの要因について解説します。
- 皮膚への刺激と圧迫によるもの
- 炎症やかゆみが原因で残る色素沈着によるもの
- ホルモンバランスの変化による色の変化によるもの
皮膚への刺激と圧迫によるもの
デリケートゾーンの黒ずみで最も多い原因は、日常的な摩擦や圧迫によるものです。なぜなら、女性器周辺はメラニンを生成するメラニン細胞が多いためです。そのため、強い刺激を受けるとメラニンが生成されて黒ずみが生じます。
些細な刺激でも黒ずみになりやすいため注意してください。特に、きつい下着やズボンの締め付け、ナプキンやデリケートシートによる擦れには気をつけましょう。
対策としては、通気性の良い下着を選んだり、肌を締め付けない服装を意識したりすることが大切です。また、刺激を避けるだけでなく、保湿ケアを行うことも黒ずみ予防をサポートしてくれるでしょう。
炎症やかゆみが原因で残る色素沈着によるもの
かゆみや炎症を繰り返した結果として、黒ずみが残るケースもあります。特に夏場の生理中は下着や生理用品でデリケートゾーンが蒸れやすくなるため、皮膚がダメージを受けやすい季節です。
もし、炎症やかゆみが出た場合は我慢せず早めに婦人科を受診しましょう。決して自己判断で市販薬を使用したり、強く洗いすぎたりしてはいけません。
このような行動は返って色素沈着を悪化させてしまうおそれがあるため、必ず医師の指示に従ってください。
ホルモンバランスの変化による色の変化によるもの
小陰唇の黒ずみは、女性ホルモンの変動によっても起こります。例えば、女性ホルモンの一つである「エストロゲン」は、皮膚のメラニン生成に影響与える成分だといわれています。エストロゲンが増加するとメラニンの生成も促進されるため、摩擦による刺激に配慮していても黒ずみが悪化する可能性があるのです。
そのため、ホルモンバランスが乱れやすい妊娠や出産は、陰部の黒ずみが悪化する可能性があります。一方、閉経後はエストロゲンの分泌量が減少するため、陰部の黒ずみが改善されて自然なピンク色に戻る可能性があることも覚えておきましょう。
おまたのびらびらが肥大するデメリット
おまたのびらびら(小陰唇)が肥大すると、女性にとってさまざまなデメリットがあります。
具体的には、次の4つが挙げられます。
- 衛生面が気になりやすくなる
- 摩擦で黒ずみやすくなる
- 痛み・出血がある
- かゆみが出る
- においが出やすい
- 排尿しにくい
- ほかの人の視線が気になる
それぞれ解説していきましょう。
衛生面が気になりやすくなる
小陰唇が肥大すると、通常よりも熱がこもりやすくなります。その結果、ムレやにおいが気になったり、細菌が繁殖しやすくなったりするため、清潔を保つのが困難になるのです。特に、夏場の生理中は、蒸れが原因でかゆみや炎症が起こることもあります。
一方、清潔を意識して洗いすぎると、今度は皮膚のバリア機能が低下し、乾燥や刺激によるトラブルを招くおそれがあるため注意が必要です。このように、良かれと思っていたことがかえって逆効果を招くおそれもあります。
そのため、洗浄時には専用ソープを使用してやさしく洗いましょう。また、通気性の良い下着を選び、こまめに交換することも衛生環境を整えやすくなるためおすすめです。
摩擦で黒ずみやすくなる
肥大した小陰唇は、歩行や運動時に下着と擦れやすくなり、慢性的な刺激が加わることで黒ずみが進行しやすくなるといわれています。特に、きつめの下着を着用する習慣がある方は注意が必要です。
なぜなら、下着との摩擦によってメラニンが生成され、黒ずみが目立ちやすくなるためです。この黒ずみは一度沈着すると自然に消えにくいため、セルフケアだけで改善するのは難しいかもしれません。
対策としては、締め付けの少ない下着を選び、摩擦が起きないようにしましょう。
痛み・出血がある
おまたのびらびらが肥大するデメリット1つ目は、痛み・出血があることです。
びらびら(小陰唇)が大きくなることで、下着やジーンズに巻き込まれてしまったり、自転車に乗る際に痛みが出ます。
おまたのびらびらが肥大すると、常に摩擦が起きるので、出血しやすく、悩みの原因になるでしょう。
かゆみが出る
かゆみが出るのも、おまたのびらびらが大きいデメリットです。
デリケートゾーンのかゆみは、ムレが原因でも起こります。
また、びらびら(小陰唇)が大きいと、月経中にナプキンに触れる面積が大きくなるので、経血によるかゆみの原因にもなるでしょう。
においが出やすい
おまたのびらびらが肥大することで、ヒダの間に恥垢が溜まりやすくなります。
ヒダが大きいことで、恥垢が洗いにくくなるため、細菌性膣症の原因になることも。
また、尿漏れのある方は特ににおいが出やすいでしょう。
びらびら(小陰唇)の汚れを取ろうとして、洗いすぎると、かえって膣内の環境が乱れるので、おまたのびらびらを小さくするのが一番です。
排尿しにくい
排尿しにくいことも、おまたのびらびらが肥大するデメリットです。
おまたのびらびらは、尿道口をカバーして、尿の方向を決める役割もあります。
しかし、びらびら(小陰唇)が肥大すると、今度はかえって尿が飛び散る原因になります。
小陰唇縮小手術ではびらびらを小さくできますが、びらびらを小さくしすぎても、尿が飛び散ってトイレを汚す原因になるので、手術を受ける際は、注意が必要です。
ほかの人の視線が気になる
おまたのびらびらが大きいことで「水着を着られない」、「Tバックショーツを履けない」などデリケートな悩みを抱える女性も少なくありません。また、パートナーとのセックスで相手に変に思われないか、迷惑をかけていないかなど、思い悩む女性もいます。
さらに、エステや脱毛に通えないといった悩みを抱える方もいます。実際には個人差の範囲であることが多い悩みであるものの、自分だけが特別に大きいのではないかと感じ、強いコンプレックスを抱いてしまうのです。
このように、コンプレックスに関する悩みが解決できないと、自信の低下や心理的なストレスにつながることもあります。1人で悩まず、まずは婦人科で相談してみましょう。
おまたのびらびらが肥大したときの対処法
おまたのびらびら(小陰唇)が肥大化する原因は、遺伝子などの先天的なもの、外的刺激によるものなど、さまざまです。
ここからは、おまたのびらびらが肥大したときの対処法を紹介します。
アンダーヘアで隠す
おまたのびらびらが肥大したときの対処法1つ目は、アンダーヘアで隠すことです。
小陰唇が目立ちにくいようにV・Iラインを整えることで、温泉やプールでの気まずさを一時的に紛らわせられます。
綿など天然素材のショーツを履く
綿や麻など、天然素材でできたショーツは通気性がよく、肌当たりがいいので、おまたのびらびらが肥大した方にもおすすめです。
化学繊維は吸湿性がなく、ムレやかぶれの原因になります。
しめつけの少ない、天然素材でできた下着をつけると、ムレやかゆみを軽減できるでしょう。
過度に気にしすぎないことも大切
小陰唇の大きさや形は、誰一人として同じではありません。片側だけが少し大きい、色が濃い、形が非対称といった特徴は多くの女性に見られる自然な個性です。
そのため、他人と比較して「自分だけがおかしい」と感じる必要はありません。痛みや炎症がない場合、まず自分の体を受け入れる意識を持ちましょう。
小陰唇縮小手術を受ける
最後の対処法は、小陰唇縮小手術を受けることです。
おまたのびらびらが肥大した場合、自分では小さくできません。
痛み・ムレ・におい・かゆみを根本的に解決するなら、やはり小陰唇縮小手術が一番です。
小陰唇縮小手術では、肥大したびらびらを切り取るので、色素沈着で黒ずんだ部分がなくなります。
小陰唇縮小手術は、日帰りで受けられ、手術の時間も30分程度です。
小陰唇のシワに沿って切開するので、仕上がりは自然で、パートナーにもバレにくい施術と言えます。
形がきれいになり、黒ずみもなくなるので、見た目でコンプレックスを抱えていた方にもぴったりの治療と言えるでしょう。
小陰唇縮小手術後は、1カ月は性交渉はできませんが、見た目やにおいのコンプレックスがなくなることで、性交渉に積極的になれるかもしれません。
いとうらんクリニック四条烏丸の小陰唇縮小術は片側だけでも対応できる
いとうらんクリニック四条烏丸は、形成外科医として、経験と実績を積んだ伊藤医師が執刀を担当します。
カウンセリングで理想の形を確認しながら、肥大した小陰唇を切除していくので、気になる左右差や黒ずみの解消が期待できます。
いとうらんクリニック四条烏丸では、豊富な症例数をもとに、女性器のお悩み全般を質問可能です。
「自分のおまたのびらびらが大きいような気がするけど、いまいち確証がない」という方は、一度相談してみることをおすすめします。
女性器の悩みは、婦人科でもなかなか相談しにくいので、美容クリニックで、肥大があるかどうかを確認してもらうだけでも、安心する材料になるでしょう。
よくある質問
おまたのびらびらに関する悩みは非常にデリケートであるため、疑問を解決できないまま深刻化させてしまう方も少なくありません。ここでは、おまたのびらびらに関するよくある質問とその回答を紹介します。
おまたのびらびらの左右差は普通ですか?
小陰唇の左右差はごく一般的です。むしろ左右差がなくキレイなおまたのびらびらを持っている方の方が珍しいかもしれません。もし、見た目が気になる場合、婦人科で一度相談して状態を確認してもらいましょう。
年齢によって小陰唇の大きさや色は変わりますか?
年齢を重ねるにつれてホルモンバランスが変化し、小陰唇の大きさや色に変化が見られることがあります。特に更年期や閉経後にはたるみが目立ちやすくなるかもしれません。ただし、色味はエストロゲンの分泌量減少によって鮮やかさが戻る可能性があります。
黒ずみやたるみを自宅でケアする方法はありますか?
黒ずみやたるみを悪化させないためには、摩擦を減らしましょう。締め付けの少ない下着を選んだり、肌にやさしい素材でできた下着を着用したりすれば、摩擦が起きにくくなります。
ただし、色素沈着が強い場合、美容皮膚科や婦人科で相談して適切な治療を受けるのがおすすめです。
【まとめ】おまたのびらびらは小陰唇 気になる症状があれば受診を

おまたのびらびらは、医学的には小陰唇と呼ばれる部分です。そして、小陰唇の大きさや形、色には個人差があります。多くの場合は正常の範囲内ですが、痛みや炎症、強い黒ずみがある場合には放置せず、婦人科を受診しましょう。
京都にある「いとうらんクリニック四条烏丸」では、女性のデリケートゾーンに関する相談を受け付けています。悩みに寄り添い、その方に最適な治療法を提案しているため「コンプレックスが解消できた」と多くの患者様にご好評いただいております。今まで恥ずかしさを感じて言えなかった方も、ぜひ当院にご相談ください。

記事監修医師プロフィール
院長/形成外科専門医・医学博士
伊藤 蘭
| 2003年 | 山口大学医学部卒業 |
|---|---|
| 2003年 | 京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科 |
| 2006年 | 島根県立中央病院 形成外科 |
| 2008年 | 松寿会共和病院 形成外科 |
| 2010年 | 京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学 |
| 2012年 ~2014年 | MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow) |
| 2014年 | Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow) |
| 2014年 | 京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定 |
| 2015年 | 京都大学医学部附属病院形成外科 助教 |
| 2017年 | 城本クリニック京都院 院長 |
| 2020年 | ピュアメディカル西大寺院 院長 |
| 2021年 | くみこクリニック四条烏丸院 院長 |
| 2022年 | いとうらんクリニック四条烏丸開設 |




