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尿漏れの悩みは骨盤底筋運動で改善が期待できる?方法やポイントを紹介

咳などをした拍子に少量の尿が漏れてしまう、あるいは急激に強い尿意を感じ、手洗いに間に合わず漏れてしまうなどの経験はないでしょうか?

ひとくちに尿漏れといってもさまざまな種類がありますが、骨盤底筋を運動で鍛えることで、特定の尿漏れ改善が期待できます。

本記事では、骨盤底筋運動と尿漏れの関係について解説します。

参考にして、尿漏れに悩まされない生活を手に入れてください。

尿漏れとは?


尿漏れとは、排尿しようという意思がないにも関わらず尿が漏れてしまう症状のことです。

大まかに分けて3つの種類があり、原因もそれぞれさまざまであるため、年齢や性別に関係なく誰にでも起こり得る症状です。

尿漏れが気になり始めると、手洗いが近くなったり、乗り物など長時間手洗いが遠くなる状況が怖くなったりと、生活に対して大きなストレスと影響が発生します。

骨盤底筋運動は尿漏れ改善効果が期待できる

骨盤底筋運動は、尿漏れ改善効果が期待できます。

人間の骨盤の下部には、骨盤底筋と呼ばれる、複数筋肉の集合体があります。

骨盤底筋は内臓を正しい位置で支えるなどさまざまな役割を持っていますが、中に尿道を締めて尿を漏らさない働きがあるため、鍛えることで尿漏れしにくい体質になるのです。

効果が期待できる尿漏れの種類

骨盤底筋運動に改善効果が期待できる尿漏れは、種類が決まっています。

具体的には、以下のとおりです。

  • 腹圧性尿失禁
  • 非神経因性の切迫性尿失禁

腹圧性尿失禁とは、腹筋を使って膀胱が収縮した際、尿道を締めきれず少し尿が漏れてしまう症状です。

一般的に尿漏れは年を取るにつれ起こりやすくなるとイメージされますが、それは腹圧性尿失禁に該当します。

非神経因性の切迫性尿失禁とは、特定の疾患やストレスなどを原因に、急に膀胱が収縮してしまい突然手洗いが近くなってしまう症状です。

骨盤底筋を鍛え尿道を締められるようになれば、症状が出てもやり過ごせる可能性が高まります。

骨盤底筋運動の方法

骨盤底筋運動において、代表的な仰向けでの方法を以下に解説します。

  1. 仰向けになって横になり、足を少し開き膝を立てる
  2. 肛門・膣・尿道を10秒間ほど締め、その後30秒ほど力を抜いてリラックスする
  3. ステップ2を10回繰り返したら、締める動作をより早いテンポにしてさらに10回繰り返す

ステップ2、3を1セットとし、一日5回ほど行いましょう。

骨盤底筋運動のポイント

骨盤底筋運動のポイントは、継続し続けることと、無理をしないことです。

骨盤底筋に限りませんが、筋力の向上は継続が大切です。

骨盤底筋運動の場合、効果が出始めるまで2ヶ月程度かかるため、それまでは運動を続けましょう。

また、無理をした結果辛さを感じ辞めてしまうのは、本末転倒です。

1日5セットがきついと感じられる場合は、セット数を減らしても構いませんので、毎日行うことを優先してください。

【参考】骨盤底筋運動で改善されない尿漏れ

骨盤底筋運動では改善されない尿漏れもあります。

具体的には、以下のとおりです。

  • 神経因性の切迫性尿失禁
  • 溢流性尿失禁

正確に言うと、骨盤底筋運動がまったく無意味というわけではありません。

しかし一方で、骨盤底筋を鍛えても大きな効果が見られないのも事実です。

上記2つに当てはまる場合は、薬剤療法などを行った上で骨盤底筋運動を併用することが重要です。

神経因性の切迫性尿失禁

神経因性の切迫性尿失禁とは、神経系の異常から切迫性尿失禁に至る症状のことです。

通常人間は、神経を経由し脳と膀胱が連携しているため、どれくらいの尿が溜まっているのかわかったり、排尿を自分の意思で行えたりします。

しかし神経に異常が出るとやり取りが上手くいかなくなると、尿の溜まり具合がわからなくなり、ぎりぎりになるまで尿意に気づけず切迫性尿失禁に至ってしまいます

溢流性尿失禁

溢流性尿失禁とは、尿が膀胱に溜めておけずだらだらと漏れてしまう症状です。

排尿障害があると溢流性尿失禁となり、尿が漏れてしまう一方で、手洗いに行っても上手く排尿できず残尿感が残ったままになりがちなのが特徴です。

溢流性尿失禁の場合、尿が膀胱の許容量を超えたために起こる現象であるため、尿道を締めるだけでは尿漏れを防ぎきれません。

おすすめの尿漏れ対策はスターフォーマープロ

おすすめの尿漏れ対策は、スターフォーマープロです。

スターフォーマープロは、磁気の力でインナーマッスルを鍛えてくれる医療機器であり、座るだけで骨盤底筋運動を行っているのと同じ効果が得られます

30分利用すると、およそ5万回運動したのと同程度の刺激が骨盤底筋に与えられ、自力で運動するよりも効率良くかつ手軽です。

自分で骨盤底筋運動を続ける自信がない、効果が見られないという方に、特におすすめです。

尿漏れにお困りの方はいとうらんクリニックにお越しください

尿漏れにお困りの方は、いとうらんクリニックにお越しください。

当クリニックはスターフォーマープロの利用を受け付けており、セルフケアでの尿漏れ対策に限界を感じている方のサポートが可能です。

また、カウンセリングも女医のみで丁寧に行うため、男性医師に悩みの相談がしにくいという方にも、安心して利用していただけます

【まとめ】尿漏れの悩みは正しい改善策を取ることが重要


尿漏れの悩みは、正しい改善策を取ることが重要です。

尿漏れにはさまざまな原因があり、かつ放っておいて自然に治るケースはほぼありません。

自分がなぜ尿漏れしてしまうのか原因を突き止め、適切な改善策を知って行動に移しましょう

記事監修医師プロフィール

院長/形成外科専門医・医学博士

伊藤 蘭

2003年山口大学医学部卒業
2003年京都大学医学部附属病院形成外科 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科
2006年島根県立中央病院 形成外科
2008年松寿会共和病院 形成外科
2010年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)入学
2012年
~2014年
MD Anderson Cancer Center, Houston, USA. (Microsurgery Research Fellow)
2014年Chang Gung Memorial Hospital, Taiwan(Microsurgery Fellow)
2014年京都大学大学院医学研究科課程博士(形成外科学)博士課程 所定の単位修得および研修指導認定
2015年京都大学医学部附属病院形成外科 助教
2017年城本クリニック京都院 院長
2020年ピュアメディカル西大寺院 院長
2021年くみこクリニック四条烏丸院 院長

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